あたりが薄暗くなる頃…
かおちゃんの下痢と戦いながら…
ぴょんぴょん保育園の子供達も、保護者の方がお迎えに来られて…我が家ともう1組…
我が家はパパからの指令で「避難所待機…動くな…君の運転技術で、大きな県道は越えられない…長女が連れて行く、幼稚園とも話がついている。」と伝言指令を遵守…
2歳の誕生日…4日前のかおちゃんにアンパンマンマーチを歌い…ただただ時間が過ぎるのを待つのみ…

その時…体育館に入ってきた、騒がしいおじいさん…

家族に出会えたのでしょう…
「○○で屋根落ちて子供が死んだって聞いたから…オメェのことかと思って、避難所探しまくってたよ」
と泣く…号泣…抱きしめる…

急に長女が不安になる私…
繋がらない携帯…
かおちゃんのために歌ったのでなく…自分のために歌っていたのかな…
辛い時間が流れます…

携帯の充電が来れそうな…夜10時ごろ…
体育館の入り口に長女を抱くパパ発見…

神様は特に信じないけど…
神様、仏様に感謝…
ようやく4人家族…揃いました…

パパはここまでたどり着くのに、紆余曲折あったようですが…
無事に幼稚園で長女を確保…
長女…幼稚園附属の大学生と鬼ごっこをしてテントの中でカンパン食べて美味しかった❤️とニコニコで報告してけれました⭐️
揺れてる最中…先生と一緒に机の下に入り…園庭に避難…
おやつを食べて…附属大学の学生さんと鬼ごっこして…お腹空いたらカンパン食べて…でも氷砂糖はもらえなかった…と後日談(10年後)しりとりしてパパが来るって先生に言われたから待ってたんだ‼️と今でも、カンパン大好き長女です…
地震の恐怖心…彼女にはなかったようです…幼稚園の先生や学生さんにとにかく感謝。
そしてカーナビのTVで仕入れた…情報をパパから聞いた時…絶句…
近所の海岸に津波に流された何百の遺体が打ち上げられているようだ…
避難所には暖房、食料…毛布はありました…でも情報はなかったのです…その時まであんなに大きな津波が襲ってきてるなんて、知りませんでした…

そして日付が変わる頃…
何十人もの避難者が…聞けば
帰宅困難者を自宅近くの避難所までとりあえず送り届けるバスが、避難所に到着したのです。
ほぼいっぱいの避難所に、人々が溢れかいります…毛布はもう争奪戦…
幸い…我が家には4枚、いただいた毛布、まだ小さいかおちゃんと私…一緒に羽織れば暖かいや…と思い、近くにいた、おじいさんにどうぞ…しましたがそこにお嫁さんらしき人。
「孫ちゃんが寒がっているから…それちょうだい…」とおじいさんが被っていた毛布をひっぺがして持って行ってしまった…おじいさん…家族いるのに避難所で1人…なんだかいたたまれない気分に…😂

夜間に何度も何度も起きる余震…そのたんびに避難所になった教職員の先生…なのかな。
「大丈夫ですここは安全が確保されているので避難所になってます。」と…
あとで考えれば…先生にも家族がいただろうに…早く無事を確認したかっただろうに…
でも先生方の声掛けに不安な夜から救われ…とにかく外が明るくなるのを待つと同時に、明日から全力で動けるように少しでも体力を回復しようと目を瞑るのでした…