いじめ調査では、「悪口を言われる」「たたかれる」と訴える子もいるようで
友達関係で嫌な思いをしている子がいるのが事実です。
友達が嫌がることは、絶対しない。
自分がされて嫌なことは、友達にしない。
ということは大前提として
いじめは人間として絶対に許されない
ことは、全ての子に分からせなければならないことです。
江戸時代、会津藩の6歳から9歳までの武士の子は
10人前後で”什(じゅう)”という集団を作って
毎日、次の掟を守ることができていたか
反省会を行っていたそうです。
一 年長者の言ふことに背いてはなりませぬ
一 年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
一 嘘言を言うことはなりませぬ
一 卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一 弱い者をいぢめてはなりませぬ
一 戸外で物を食べてはなりませぬ
一 戸外で婦人と言葉を交へてはなりませぬ
ならぬことは ならぬものです。
この最後の言葉
「ならぬことは ならぬものです」
という教えは、教育問題を解決する1つのキーワードなのではないでしょうか。
いじめ・不登校・非行はもとより
授業態度の乱れ、忘れ物等の持ち物の不備、学校生活の決まりの乱れなどは
「ならぬことは ならぬものです」
ということを、子どもに大人が教えていないからかもしれません。
大人も襟を正すとともに
子どもに対しても
「ダメなものはダメ」
だと、愛をもって正さなくてはならないと思うのです。
友達に嫌なことをした子には
「理由を聞き」「やられた相手の気持ちを理解させ」た上で
「ならぬものはならぬ」
と教えていきましょう。
授業中に理由もなく立ち歩く子、姿勢が乱れる子、話を聞かない子にも
授業はまじめに受けるものだと
教えていきましょう。
道路や公共のものに、イタズラかきをすることは
「やってはいけない」
と教えていきましょう。
社会の規範をしっかり教えられる大人になりませんか。
〈平成24年度職員室だより「Team-A」№27より)