今年度4回目のNRは、折角の連休と言う事で土曜ではなく日曜に行って参りました。
(計画的に日曜にしたのではなく、捕まらなかったのよ…タマプリさん、略してTPさんも頑張ってくれたのに捕まらなかったのよ。)
日曜の越谷行き…素敵だった
緊急事態宣言の影響も有り、道は空いている
そして、日曜は頭数制限をしているので手伝いがラク
早く帰宅出来る
これこそビューティフルサンデー(若い方は知らんだろな…
)
連れて行った猫はと言うと、数年前に近くの方から依頼されたのを切欠に、そのままその近辺でTNRをしていた場所の猫達。
当時、目に付く猫はほぼ手術してしまったので、その後、たまに見に行くくらいでした。
が、何か、また増えているというお話が聞こえてきたので…
明るくなってから、たった30分程で…
此方のおっさん…じゃない、御三方さん、捕獲!
黒と言うか濃いグレーの長毛くんは、あまり具合が宜しくない様子で。
治療の為にも何としても捕獲するぞと意気込んだら、意気込まなくてもさっさと捕獲機に。
雉トラと白黒コンビは明らかに餌待ち中という感じで。
自ら寄ってきて、ほぼ同時に捕獲機に。
でもなぁ…なんか、雉トラの太り具合とペットシーツに出たオシッコのニオイからして、去勢済なんじゃ
白黒くんはめっちゃ怒って、ビビッてオシッコしまくり。
そのニオイにしろ、暴れた拍子に見えたタマタマからも、未去勢確定。
あまりにもオシッコしまくってくれて、私のスニーカーにオシッコが…
然しなぁ…こんな短時間に3匹も捕まるって事は、ホント、また増えてるんだなぁ…と撤収していたら…
まだ居るしーーー
捕獲機の空きはまだあったのですが、前日に”3頭までにして下さい”と言われていたのでトライせず。
次回待ってろよーいや、待っててねー
病院に到着し、手術となりまして…案の定、雉トラは去勢済
ワクチン・駆虫・耳カットをしてもらいました。
手術済みだった事を喜ぶべきか否か…
手術してくれている人が居るけど、耳カットしていない
飼い猫の外飼い
元飼い猫で棄てられた
いずれにせよ、良い事じゃないよねぇ。
長毛くんはやはり風邪が酷いのでコンベニア注射。
これで少しは良くなってくれたらなぁ…。
手術してリターンしか出来ない…保護出来ないのは辛い。
麻酔を醒めるのを待っていたら、術済だった雉トラ君が吐いた。
吐くこと自体は珍しくないですけど…吐しゃ物を見て、へ
左の写真に写る紐状の物はガッチガチに固まったラップ。
丸いのは何だったけか…
そして、その下に有る白いガーゼみたいな物。
右の写真でちょっと大きく写していますが…これ、何 湿布
湿布なんか食べないよね
と獣医師と話していました。
(因みに、従姉妹の犬はサロンパス食べました…)
ところが後で、この画像を見たモカさんが
アレだよ!お刺身とかの下に敷いてあるアレ!
確かにお刺身とかお肉の下に敷いて、汁を吸うアレですわ。
肉付きも良く、手術済みだった雉トラ君、餌遣りされているようでしたが(餌待ちしている様子でしたので)ゴミ…漁っているんですよね。
猫が外に居るってそういう事なんです。
飼われていても、飼われていなくても、手術されていようがされていなかろうが…。
やっぱり、猫は外に居るべきじゃない…室内で暮らす生き物なんですよね。
いつもより早く病院を出て、車を走らせていたらモカさんから連絡。
今、電話で話せるかと。
嗚呼…イヤな予感
私達、普段、電話で話す事って殆どありません。
年に2度有るか無いか。
忙しいんですホント。
電話って余計な話もしがちじゃないですか。
だからそのモカさんが”今話せるか”と聞くと言う事は余程の事なんです。
この時、余程の事と言えば…”ボクちゃん”の事しかないなと。
ボクちゃんは、私達が最初にこの活動を始めた場所に住んでいた野良猫。
捕獲時はまだ1歳になったばかりくらい。
捕獲機で何度か失敗していた為、捕獲機を見ただけで逃げるように。
それで仕方なく、何度も通って、最後は私が洗濯ネットでガバッ!と捕獲。
それが、ちょうど私の誕生日の真夜中で、あと数10分で日付が変わるってような時でした。
なので”サイコーの誕生日プレゼントを自分でゲットー”なんて言ってたのが5年前。
その後、人慣れ不十分だったのに”是非に”と言う方にトライアルへ。
ところが、その希望者の方が約束を守らず、さっさとケージから出してしまうわ、捕まえられないわで返したい、だけど捕まえられないから迎えに来てと
仕事後に皮手袋、キャリー持って噛まれるわ蹴られるわで、血を流しながら汗だくで取り返して来たのが2015年の8月だったか…
その後、ボクちゃんの募集は積極的には行えず。
それでもモカさん宅でのんびり暮らしていた…のですが…。
数年前から尿路結石を発症したりで療法食食べたり、ちょっと体調崩したり。
まだそんなに歳でもないのにねぇ…と話していました。
そのボクちゃん、数日前から具合が悪く、診察を受けると腎不全との診断。
注射や補液をして頂いていましたが、どうにも快復には程遠く。
しかも…ここに来て初めて、生まれつき腎臓が1つしか無いと判明
1つしかない腎臓で、ずっと頑張ってきたんですよね。
この日の朝も仕事に行くモカさんに代わって、ご主人が病院へ預けてきてくれました。
それを迎えに行ったのですが…医者からも”これ以上はもう…”と
車を停めて、モカさんと話しました。
私達二人とも安楽死を選択した経験が無く。
何となく、何となくだけど、出来るだけ頑張って欲しいという思いが無い訳でもなく。
”何も出来る事がない”だけならまだ良いんです。
静かにその時を待つだけなので。
でも、ボクちゃん、苦しんでいるんです。
モカさんが言うには補液をしても、吸収もされず吐き気が続くだけ。
吐こうとして立ち上がろうにも、立ち上がれない。
オシッコが全く作られていない。
利尿剤を打って貰っているのに、オシッコが出ない。
苦しいのはイヤだよね…先生からも今、利尿剤を打っても明日までもたないかもと言われ。
生まれて初めて二人で安楽死を選びました。
明日は朝から仕事だから、その日のうちに亡き骸を実家の広いお庭に埋葬してくるというモカさん。
何とか、何とか最後にボクちゃんに会いたくて、謝りたくて。
運転しながら、今、どこ?お花買ってる?どこの店?と遣り取りして、ノンストップで必死に走ってギリギリ間に合いました。
ボクちゃんに触ったのは…捕獲した時と、取り返しに行った時のたった2度。
捕獲前に鼻ツンくらいあったかな…?
やっと、やっと撫でてあげる事が出来た時が今だなんてねぇ…
新しい家族を見付けてあげられなくて、ごめん、本当にごめんね。
それでも、あの過酷な外生活で最後を迎えなくて済んだ事はボクちゃんにとって良かった事だと思う。
片方しかない腎臓で、毎晩、煮干しと人間用チーズをふり掛けたキャットフードだの、イワシの頭と食パンの耳だのを混ぜた物を食べさせられていたよりは良かった…はずだよね?
暖かい寝床も雨風を防ぐ場所もなく、駐車場の車の下で餌待ちしていたよりも幸せだったよねぇ?安全だったよねぇ?
私の持っているボクちゃんの写真は取り返しに行った帰りのこの写真しかなくて…
何だか湿っぽくなったので、この辺りで。
そして4月の収支報告をUP致します。
皆さまからのご寄付のお陰で、ボクちゃんに医療を施す事が出来ました。
改めて感謝致します。