またまた間が空きました
ここで、いちいち説明するとまた前置きが長くなってしまうので、前回の続きをさっさと始めます。
1匹でも保護・譲渡に回せないか…と言っても我が家での保護は無理。
手術してもいずれは7匹残してセンター持ち込みの話が…って事で、いつも譲渡会やら何やらたーーーくさんお世話になっている、太っ腹ボラさんが何とかなりそうなコだけでもと、他のボラさんにまで打診して下さいまして
人馴れしていそうな長毛ちゃん、目が気になる黒くん、ウィルス検査次第で保護して頂ける事に
3連休の初日、午後に捕獲機を持っていく事になっていたのですが、その日の早朝5時半。
見知らぬ番号から携帯に着信。
スルーしたけど、繰り返しまた掛かって来るので、恐る恐る出る。
私:はい…(わざとめっちゃ不機嫌な声で)
相手():●●です~
あの、今日、猫ちゃん捕まえるって言うから~
私:今日じゃないです 明日の朝って言いましたよね
この女性、この20頭超現場付近で早朝に犬の散歩ついでに野良猫たちに餌遣りをしている。
ここで生まれた仔猫を数匹、自宅で飼っていると言いながら、その母猫は未手術。
(昨年、母猫は私がTNR済)
自宅でも餌遣りをしていて、以前、捕獲機を購入し、1匹だけ手術をしたそう。
そこの病院が客によって値段が高かったり、安かったりするからイヤだと。
なので、私が行くタイミングが合えば、連れていきますよと伝えてはいた。
でもね…
タイミングが合うどころか、日にち間違ってるやん!!!
”あら、ごめんなさい!まだ寝てらっしゃいました?後でまた電話しますので~”
と仰るので、午後にそっちに行くから、その時に此方から電話するので、要らない!と答えました。
あのね…猫ボラだって人間なんです。
私だって、寝るんですよっ
その日の午後、現場へ。
飼い主が病院で捕獲機を借りてくるとの事でしたので、取り敢えず3台お貸しして…と思ったら、借りてきたのは、何だかとても逃げられそうな折り畳みケージ
そして、飼い主所有のキャリー。
このキャリーが曲者でして… ”壊れているんだけどね”って
そんなモノ使わないでくれよー。
って、猫が20頭超も居るのに、何で1個、しかも壊れているキャリーが1個だけなの
捕獲機の使い方を説明し、明日、早朝に来るからと言うと、8時くらいにと言い出す。
おいおい、8時に来ていたら私が出発するのが遅くなるやん。
最初の打ち合わせ時に遅くても7時、どうせ6時前から来ているからと約束したよねぇ?
すると、飼い主曰く・・・
”朝、一度、皆、外に出て行って7時過ぎに戻ってくるから、それから捕まえて…”
捕獲当日に出すんじゃねー!!!
もう、こんな人ばかりですよ。
その後、早朝間違い電話の女性に連絡。
何の用かと思いきや…
”ずっと使っていなかったら、組み立てられなくなって。どうやって、使うのこれ?”
そんなんで、今朝、捕まえようとしていたのか…
捕獲機を組み立ててあげ、使い方を教える。
最近、夜は来ない事が多くて朝からやれば良いわよね?と仰るので、もう今晩から仕掛けておいて下さいと言うと
”こんな中に夜からって、かわいそー”
黙れ…だったら、自分で朝捕まえて、病院連れて行きなさいな。
と言いたいところをグッと我慢して、前日の夕方や昼からでも仕方ない、もっと長く入れられる場合もある、それくらいしないと手術に行けませんよと説得。
もう、捕獲日の前日に疲弊する。
そして、翌朝早く出向きましたよ。
案の定、猫達、外に居る居る。
これ、その飼い主さん宅ではなく、すぐ近くの工務店。
見ていると敷地内でオシッコしたり、屋内に入り込んでいたり。
そりゃ、クレームにもなりますよね。
では、飼い主さんが一体、何匹捕獲出来るか分かりませんが私も捕獲機を設置して…
とやっていると、猫達がサーーーっと皆、居なくなる。
何でと思っていたら、向こうの方から前日の女性が片手に捕獲機、後ろから尻尾ピーーーンと立てた猫を連れて登場。
猫たち、それを見て、全員消える…
女性:おはよーございますーーー あの、ウチの猫、捕まらなかったの。
餌は無くなっているのよ。でも、入ってなかったの。餌だけ食べられちゃったのかしらね
私:あの、その後ろから来ている猫なんですか?妊娠中で捕まえたいって言っていたコですか
女性:あ、これこれはもう手術済。ウチで捕まえて手術したコで、こっちでゴハン食べさせようと思って~
自分の家で食べさせろ!!
連れてくるんんじゃないわっ!!
付き合いきれないので、女性は無視して車から捕獲機を見張る。
暫くして女性が車に近付いてきて、
女性:猫、捕まる?捕まえようにも居ないもんね。居ないんじゃ捕まらないわよねぇ
私:居ますよ。居ましたよ。アナタが捕獲機持って、後ろから猫連れて現れて皆、逃げました
女性:あ、あら、そうなの…(暫し沈黙) 私、邪魔よねぇ
私:・・・・・・・・・・・(無言)
この後どうなったかはご想像にお任せ致します。
結局、結果から言いますと
飼い主が借りた折り畳みケージに捕獲。
サバ 黒
昨年生まれ兄妹
飼い主捕獲機で捕獲
飼い主捕獲機で捕獲
の計6匹。
まずまずのスタートでしょうかね。
とは言え、飼い主にはもう一台捕獲機を貸していたのですから、もっと捕まえて欲しかったです。
外に出さなきゃ良いんですよ。
外に出てしまうと、ここの猫達、私の事は”あぶねーおばはん”と認識している上に、捕獲機にはかなり警戒する猫達なので捕まらないのです。
6匹連れて越谷へ。
メス3頭は全員、妊娠中。
あと1か月くらいで生まれていたと言うので、残りのメス達も早くしないと。
飼い主の了解を得て、半長毛のキジサビちゃんと黒くん、そして予定外でしたが一緒にケージに入っているんだし、兄妹だしって事で3匹、ボラさんが預かって里親募集してくれる事に
20時くらいだったかなぁ…越谷を出て、そのまま千葉市のボラさんの所まで。
多分、帰宅したのは22時半か
半長毛ちゃんは ”ハイジ”
サバちゃんは ”クララ”
黒くんは ”ペーター”
と何故かアルプス一家の名前となりまして、術後ケアから里子に出られるような猫になるまでのケアをまるっと引き受けて頂きました
特にペーター君は、見てのとおりのおめめでして…
去勢手術時にしゅん膜除去をお願いしたのですが、ここまで来ていたら、やっても無駄なような事を言われましてね…
でも!預かって頂いているボラさん掛かり付けさんで、先日、一度目のしゅん膜剥がしの手術を行って頂けました
かなり分厚くなっていたそうで、今回だけでは終わら無さそうです。
でも、諦める事なく、少しでも良くなるよう…再手術も視野に入れて下さっています。
本当に有難うございます。
で、そのペーター君より曲者だったのが…ハイジちゃん。
自らゴハンを食べないとの事。
色んなゴハンを出してもらったり、サプリや薬を使っても…
”食べさせてくれなきゃ、食べませんからっ!”
の我が儘?ぷり。
環境が変わったからにしても、酷過ぎる。
強制給餌をすれば食べるのだけど、ずっと強制給餌している訳にもいかないですよね。
一昨日、漸く保護、52日目にして、自ら食べたとの連絡がありました。
クララが立った!じゃなくて…
”ハイジが喰った!!!”
すみません…笑いごとじゃないですね。
サバのクララちゃんも歯茎が真っ赤で口臭が酷いと。
リンパも腫れているとの話。
とても1歳前の猫とは思えない健康状態。
結局はね、多頭のあまりろくな医療を施されていないという事です。
話はちょっと逸れましたが、翌日、3頭を飼い主宅に運びました。
勝手にリターンして良いとの事でしたので、リターンしていたら、飼い主さんが出て来ました。
なので、3匹は預かって里子に出してもらえる事、メスは皆、妊娠中だった事を伝えました。
すると言った言葉が
”でもまだ、1週間くらいだったでしょ?”
はぁ~ あと一か月で生まれていたって話ですよっ!
妊娠して1週間な訳ないでしょうよ。(この飼い主、猫の妊娠期間が約2か月と知っていました)
しかもね、なーんか、飼い主さんお顔が真っ赤だったんですよね。
日曜午前中…お休みなら呑むなとは言いませんよ。
でもね、猫の医療費も無いくらいなら…
”朝から酒、呑んでんじゃねーーー!!”
”私だって呑んでないんだぞ!!”
えぇ…TNRがある時はですね、運転しなきゃいけないから呑んでいられないんですよ。
金曜夜は捕獲で呑めない、土曜は疲れて帰って来て呑む間もなく寝てしまう。
日曜はリターンと後片付けに明け暮れて、夜、漸く呑めるかどうか…って。
そういう話ではないですね。
いやいや、あの、飼い猫にね、まともな医療も施せないなら猫飼うなって話です。
それだけよ。