年がら年中、全国津々浦々で発生している多頭崩壊
多頭って何頭からを指すのでしょうか…
崩壊ってどうなったら崩壊と言うのでしょうかね…
飼い主のキャパなんて人それぞれで…20頭くらいなんて事ないという方も居るでしょう。
でも…
・高齢独居男性(70歳超)
・未不妊・未去勢猫(20頭超:一部、私が野良と思って昨年TNR済み)
・猫達出入り自由でご近所からクレーム
・状態の悪い猫もいる
・飼い主自ら、頭数を減らしたいと思っている
これは多頭崩壊していると言って良いですよね…
昨年の春頃からだったか、TNRをしている隣の市のとある場所。
(何でこんな所でと言うと、全てあの酔っ払い守衛Sさんの所為)
住宅地ではあるものの、まだまだ造成中。
区割りされた原っぱの中に猫が点在。
早朝になると、餌待ちの猫が複数あちらこちらで待つような場所。
去年の写真です
そんな中、あのお家が怪しいなぁ…と昨年、目をつけたお宅。
このお宅が上記の多頭崩壊主という訳。
昨年、声を掛けようかなと思ったところ、通りかかった餌遣りの一人が
”あの人、偏屈者だからやめた方がいいわよ。”
”餌、足りてないだろうと思って置いたら、要らないって怒られたの。”との事。
なので、声を掛ける事なく、コソコソ細々とTNRを続けていました。
昨年末、早朝、捕獲中に通り掛かりの方から声を掛けられました。
そこからお話が繋がり、自治会長とお正月に相談をしました。
近所の方が猫の騒々しさ、糞尿被害で困っている。
自治会として何とかしようと、飼い主に聞き取りをしてみたら、飼い主も猫の数を減らしたいと思っている。
自治会長達が市内の団体複数や役所に相談してみたものの、何処からも前向きな返事は貰えず…(中には途中で連絡が途絶えたそう)
では、取り敢えずこれ以上、増えないようにまずは不妊去勢手術だけでもしましょうという話になりました。
私が出来る事は、捕獲や搬送、各種助成金の手続きのみで預かり・保護は一切出来ないとお伝えしました。
手術費用等の医療費は飼い主なり、自治会なりで負担して頂きたい。
医療費には駆虫、ワクチン代、怪我や病気等の治療費を含む。
これ以外の人件費や交通費は頂きません。
この条件がOKだったので、2月に入ったら順に手術をしましょうとなっていました。
ところが飼い主の一番の願いは”頭数を減らしたい。20頭程の猫を5頭にしたい。”
そんな調子よく、減らせるかって話ですよね
飼い主、自らも何とかしようとセンターへ相談していたそうです。
そのセンターで何をどう言われて、どう勘違いしたのか…
”センターは無料で引き取って、新しい飼い主を探してくれる”
と思っている様子
私が猫を手術しても、少なくとも1頭当たりワクチン代・駆虫代で2,200円はかかる。
猫は戻ってくるので数は減らない。
でもセンターに頼めば無料で猫の数も減る…となれば、私に頼む訳ないですよねー
自治会としても、飼い主の意向を全く無視する訳にもいかないって事で、もう少し待ってと。
はぁ…待つのは良いけど、すぐに盛りの季節だよ。
すぐに生まれちゃうよ。
2月に入っても音沙汰無し。
生まれる頃になって連絡貰っても私はイヤだよ
センターが無料で引き取りに来てくれて、飼い主を探してくれるなんて大間違いだと言う事を伝えて欲しいとお願いしました。(飼い主と直接話すのは待ってと言われていました)
話に真実味を持たせる為に、昼休みに管轄のセンターに電話したり、県のホームページから問い合わせたりして、1頭当たり幾らかかるのかも調べました。
自治会長も飼い主に断りを得てから、センターが飼い主にどういう話をしたのか等、問い合わせてくれました。
センター職員も何度か、此方のお宅を視察していて、”どうしてもと言うなら受け入れOKですよ”との事だったそうです。
ただ…
センターへは自分で連れていかなければならない事、1頭当たり3,080円がかかる事。
この2点が頭数は減らせるけれど、自転車以外に移動手段が無い飼い主さんにはなかなか厳しい。
で、結局、頭数は減らせないけど、基本2,200円で済む取り敢えず全頭、去勢不妊手術をという私の案で進む事に…なっていたんですけどねぇ…。
それでは早速、今週末に捕獲と手術をと予定していたら、ご近所さんから飼い主へ更にクレームが入ったとの事。
それで、もう何としても猫の頭数を減らしたい飼い主、センターに頼む事にすると。
自治会長も飼い主の意向、ご近所さんのクレームを考えて、センターに持ち込むしかないかなって…
っておいおいおいおいおい
センターに持ち込む=殺処分も有り得るって事、分かっていて決めたの
勿論、センターによっては処分もなく、譲渡の場所もあります。
特に近隣のセンターボラさん達、とても頑張っていらっしゃるようで某センターではずっと処分無しだと聞きました。
でもこの飼い主さんの管轄のセンターは処分も有り。
自治会長に処分も有り得ると分かっていて、飼い主もセンターに持ち込む事をOKしたのかと確認するとそうだとの事。
残す猫、センターに持ち込む猫は大体決めてある、前は5匹残すつもりだったけど、どうせ居なくなるから7匹残す事にした。
はぁぁぁぁ
どうせ居なくなるから5匹から増やして7匹ですって
何、その”どうせ”とか”居なくなるから”って
で、5匹を7匹にするのは、要は予備って事
信じられない…
そのくせ”どの猫を残して、どの猫をセンターにするか選ぶのが本当に辛かった”
と言っていたそうで…。
バじゃないの
センターに持ち込む手伝いは一切、致しませんと伝えてある。
だから、もう私の出る幕はございませーーーん
でもね…センターに持ち込むと言っても誰がそんな気の重い作業するの
しかも、センターは平日のみ。
飼い主は車も無い(実際、キャリーだって壊れたキャリーが1つあるだけ)。
自治会の何方かが、平日に車を出して猫達を連れていかなきゃならないんですよ。
そこは自治会長も悩んでいるようで…
そんな段取りつけていると春になって、また増えますよ。
取り敢えず、最悪、センター持ち込みになるとしても手術だけは済ませて、これ以上、増やさないでおきましょうよと。
自治会長だって、出来れば処分はしたくないようです。
自治会長だけじゃない、恐らく、このご近所さん(クレームを入れた方含む)何方も処分したいなんて思っていないんじゃないかな…
最初に私に話し掛けた方(この方もクレームを入れた1人です)も”猫が悪い訳じゃないですもんね。ちゃんと飼ってくれれば良いんですよ。”と言っていましたから。
と言う事で、兎に角、先は分からないけれど、手術だけは最低限済ませましょう
となった訳です。
(いやぁ…長くてすみません)
3/14、小雪の舞う土曜日に自治会長と一緒に、初めて飼い主と話をしました。
こんなになる前に何故、手術しなかったのか…
答えはよくある答え ”手術すると言っても一頭数万円もするから”。
だったら、飼わなきゃ良いんですよ。
猫達が居る部屋に案内してもらいました。
畳や襖、障子はボロボロ。
それでも部屋にはコタツがあって(コタツ布団ではなくタオルやタオルケットでしたけど)そこから飛び出す、猫、猫、猫
ついでに言うと、コタツの中にダンゴムシ
ここは室内なのか外なのか
飛び出して何処へ行くのかと思えば…窓を少し開けてあり、上部をテープで塞ぎ、下に猫ドアならぬ猫穴が開いている。
雪の中を出て行く猫達…
ダッシュで飛び出す猫達が殆どの中、此方の2匹だけが消え去らず…
見た目で選んじゃダメなのは重々、承知です。
でも…まずは1匹でも処分を避けたい。
長毛ちゃんは、人馴れしていれば里親募集出来るのではないかしら…
黒くんは、昨年生まれ。
去年、この家の前で風邪でグッチャグチャの黒仔猫を見た。
その後、一度も見なかったので亡くなったと思っていた。
生きていたんだね。
飼い主に聞くと、長毛ちゃんも黒も慣れている
長毛ちゃんは今までに何度か産んでいるけど、子育てしない。
他猫の子供の世話はするのにって。
そう言えば、この家、この時点で未手術のメスが5匹。
5匹の中、去年生まれが1匹なので、昨年少なくとも4匹が出産したはず。
それなのに残っている昨年生まれはこの黒くんと兄弟(姉妹)のキジが一匹のみらしい。
どんだけ過酷なのよ。
何とか…何とか1匹でも2匹でも保護出来ないかな?
長くなったので、続きます。