・・・2007年に90歳で亡くなられた民俗学者で駒沢大学の名誉教授だった桜井徳太郎氏によれば、・・
“日本において最もシャーマンの活動が顕著なのは東北地方と南西諸島である。” とのこと。
沖縄県と鹿児島県奄美群島の民間霊媒師(シャーマン)はユタと呼ばれ、霊的問題や節目節目での儀式へのアドバイス、解決を生業としている。
・・・ 一昨日、ダイビング・ツアー中に休憩のため立ち寄った漁港で、偶然に出会った新艇の進水式!!
厳かな雰囲気の中、船と乗組員の安全。そして豊漁を祈願している姿は、見ている側のこちらも自然と背筋が伸び、共に安全と繁栄を願う気持ちになってしまった。
この日たまたま、ダイビングの乗合で来てくれていたのは、うちなんちゅの竜ちゃんだったので、・・
「白装束の女性は、ユタの方??」 と聞いてみた。
「はい。そうです。」 「僕らにとっては普通の風景です。」 ・・と竜ちゃん。!!
・・けっして短い時間ではない儀式の間、我々にはわからない 祈りの言葉? を唱えていました。
島ないちゃーの私には、初めてお目にかかれたユタに興味津々でしたが、うちなんちゅにとっては普通の事。
沖縄では、人為の限りを尽くしても、なお解決し得ない問題につきあたったとき、
その最終的決断を下すきっかけをユタの吉凶判断(ハンジ)に求めようとする傾向は、現在でも薄れていない。・・と言われている。
ほんの少しの時間だったが、現代でもその存在が多くの県民によって認められ、その立場が確立されている沖縄のシャーマンに
出会うことができて、なお一層沖縄の歴史・文化に興味が沸いてきたのでした。
沖縄に限った事ではないと思うが、その土地に伝わる歴史や文化・風習は、何故かとても魅力に溢れている気がするんですよね。
本日の沖縄本島・中部地方。 東北東の風 4~6m。 晴れ。最高気温24°C。
・・・ちなみに沖縄県には、「医者半分、ユタ半分」 ということわざが古くからあるそうです。