夢の記録9️⃣
光の球体は動き始めていたが、さらに天空の太陽が 語った。
『魂は常に交流し合い、別離は有り得ませ ん。あなたも彼女も地上ではお互いの肉体は離れ離 れになっていて、肉体の脳はお互いを知らない人だ と思っていても、魂はお互いを知ってるのです。で すから、肉体をまとった形での再会の際に、お互い の前世での関係が認識できなくても問題はなく、そ れが認識できるのは特別な目的がある場合だけなの です。』
私達の球体はいよいよ離れ始めたので、私は彼女に聞いた。
『今はどこで何をしてる?』
『アメリカに生まれて歌を歌ってる。
歌手だから。』
『へー、ピエタでも歌手だったけど、今も歌手か、歌うの好きなんだね。』
『うん、歌があたしの生き甲斐だから。先生は?』
『私は日本に生まれて英語の先生やってるよ。』
『先生もピエタでも先生だったけど、また先生なんだね?教えるのが生き甲斐?』
『うん、教えるのは楽しいよ。』
『あ、先生、球体が離れ始めてる。そろそろ行かなきゃ。』
『そうだね、お互いにそろそろ行かなきゃだね。いつも魂同士は交流してるけど、肉体をまとった 形でも、再会しようね!元気でね!』
『うん、必ず再会しましょう。先生も元 気でね!』
やがて球体は急速に別々の 方向に飛び始めた。
あっという間に真っ暗な空間に なり、前方から様々な色の光の筋が猛烈な速さで放 射状に私の球体に向かって進んで来ては、そのまま 通り過ぎていった。突然空間全体がまばゆく輝くヴ ァイオレット色になったと思った瞬間、私は日本の 上空にいた。日本列島全体が見渡せた。数秒間滞空 していたが、猛烈な速さで下降し始めたと思った瞬 間に空間全体が真っ白に輝いた。
次の瞬間、私は小 さな御社の前に立っていた。よく見ると、そこは京 都伏見稲荷大社様の御本殿の裏側の高台で、その御 社は、私が参詣の度に強く惹かれる御社だった。
『 ここは…阿古町様の御社だ…』
と思った瞬間、御社 から金色の光が差し、私の眼前に、白色と銀色と金 色に光り輝く命婦様が現れ給うた。
御背丈は3メー トル以上はあらせられた。御目から伝わる限りない 慈悲の波動に私は感激して縋り付こうとしたが、あ まりにも威厳に満ち、畏れおおく て、その場に正座してひれ伏した。 そして、
『命婦様、今体験したことは本当のこと ですか?』
と尋ねた。
すると、こう答え給うた。
『然り。真実なり。汝をあの階層に導きしは我らな り。見えざる世界には無数の階層ありて、汝に見せ しはその一つにすぎず。今日より後、汝に見えざる 世界の秘密と、この世の秘密を教え授けむ。されど 今にはあらず。これより肉体に戻りて目覚めたる後 、即座にこの体験を記録し、さらに、その後光明真 言を本日中に一万回唱えよ。そを成し遂げし後に、 日々汝を導き、様々なる秘密を教え授けむ。我らは 常に汝と共にあり。』
目の前が再び金色に光り輝き 、私は眩しくて目を閉じた。
ふと気が付くと私は東京の 自宅の布団の中に戻っていた。
私の両目は涙で溢れていた。
…完
iPhoneから送信
iPhoneからの投稿
