日経の「甘苦上海」が終わって、新しい小説が始まった。今度の小説は歴史ものでまだ先は分からないけど
また違った面白さがありそう。
で、「甘苦上海」。上海好きだったことから読み始めたんだけど、最後の方は主人公・紅子の行動にいらいらしたり、声援を送ったり、と結構ハマった。
最後は賛否両論ありそう。と言うか、賛否両論の前に、解釈の時点でいろいろと別れるだろうなあ。
最後のノックは夢うつつ状態の紅子の空耳なのか、果たした願望なのか。
もし、空耳でも願望でもなければここからまた新しい物語が始まるのか。
だとしたら石井京と言う男はとんでもない男なのか、それともそれほど紅子と言う女に惚れこんでしまったのか。
もし惚れこんでしまったのだとしたら西湖のほとりで取った行動はなんなのか・・・。
結局、人の行動は理屈では測れない、ということなのか・・・
こんな風にいろいろ考えさせられる作品だった。暇ができたら読んでいない前半部分も読んでみたいものである。余計分からなくなりそうだけど・・・