FCバルセロナvsヌマンシア | FCバルセロナ観戦日記

FCバルセロナvsヌマンシア

後半戦初戦となるリーガ第20節。
カンプノウで行われた対ヌマンシア戦は、強風が舞う寒空の中行われることとなりました。


この強風によって、数名の死者が出てしまったということで、黙祷が捧げられてからのキックオフとなりました。

スタメンは以下のとおり。

GK ビクトル・バルデス
LSB エリック・アビダル
CB カルレス・プジョル
CB ジェラール・ピケ
RSB ダニエウ・アウベス
DMF トゥーレ・ヤヤ
CMF チャビ・エルナンデス
CMF アンドレス・イニエスタ
LWG ティエリ・アンリ
CFW サムエル・エトー
RWF リオネル・メッシ


ヌマンシアは今シーズンのリーガ開幕戦と全く同じ手法を取って来ました。
クレシッチ監督は4-1-4-1のスーパーディフェンシブな布陣を敷き、11人が自陣に引いて完全にバルサの攻撃のスペースを消しに掛かります。
この作戦が思惑通りに機能し、序盤はバルサのリズミカルなパス回しが陰を潜め、ヌマンシアの牙城をなかなか崩せない原因となりました。
しかしプラン通りに試合を進めたヌマンシアは、肝心のところでツキに見放されてしまいました。
ヌマンシアは17分、ベルビスの左からのクロスに合わせたゴイリアのヘディングがゴールに!
しかしこの先制点かと思われたゴールは、主審が競り合いの際のファールをジャッジして認められず。(;^_^A

一方バルサは、あわや先制のシーンを前にして目が覚めたのか、ヌマンシアの牙城に真っ向からアタックし、そして次々とチャンスを捻出して行きます。
21分にはチャビ、26分にはピケ、さらには、33分にメッシ、チャビ、トゥーレ・ヤヤが続け様にシュートを放ちます。
しかしこれらのチャンスも、ヌマンシアの懸命なディフェンスを前にゴールネットを揺らす事は出来ませんでした。
さらに、中央からドリブルを仕掛けたイニエスタがするりするりとゴール前に侵入し、ループシュートを試みたシーンは、GKフアン・パブロが好セーブで死守。
その後もボリス、オルテガ、パラシオス等が屈強なヌマンシアの牙城を築き、バルサの攻撃を寸でのところで断ち切って行きました…。

後半も、前半と同じような展開が続くことが予想されました。
しかし今のバルセロナには、状況を打開するだけの選手がそろっていました!
49分、イニエスタのサイドチェンジに駆け上がった右サイドのアウベスが、ボールの競り合いからヘディングで中央へボールを送り込むと、待っていたメッシが本当に僅かに方向を変え、ゴール左隅へゴールイン!
さらに53分、イニエスタが絶妙なスルーパスをDFラインの裏へと通すと、これを受けたエトーが相手選手をブロックしながら左足のシュートでボールをゴールに叩き込んみました!!
それまで堅固だった牙城は、まるで紙の如く、後半開始僅か8分でバルサは2点のリードを奪うことに成功します。
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一方、瞬く間に連続失点を喫してしまったヌマンシアでしたが、61分にバルケロがペナルティーエリア手前から目が覚めるような直接FKを決め、2-1と1点差に詰め寄ります!
またしても初戦に続いてサプライズが起きてしまうのかと一瞬不安になりましたが、我らがアスールグラナの戦士たちはこの失点にも全く動じることがありませんでした。
このFKによって再び火が点いたバルサは、再びアクセルを踏み、厚みのある攻撃を繰り出します。
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そして、その中心にはメッシが君臨!(笑)
まずは右サイドから斜めにドリブルで左サイドへクロスし、最後は相手DFを2枚引き付けてスイッチしたアンリにパスを送ると、振り向き様に放ったアンリのシュートは、ゴール右隅に吸い込まれました!!!
続いてメッシは、相手GKのキックミスを奪ってゴール前にドリブルで侵入。
最後はフワリと浮かせたループシュート。
しかしこれは惜しくもクロスバーを叩きました…。
そんな中、バルサはさらに次々と攻撃チャンスを作り出して行きます。
途中、パラシオスの退場で10人となったヌマンシアに対し、バルサはさらに容赦なく攻撃を繰り出します。
そして、ゴール中央でボールを受けたメッシは、2人のDFと飛び出して来たGKの牙城を突破し、試合を決定付ける4点目をGET!!!!
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その後もメッシが、エトーが決定的なシーンを掴み、さらなるゴールラッシュの気配もありました。
特にエトーのゴールへの気持ちはTVの前からも感じられるほど強いものでしたが、力が入りすぎたのかことごとくチャンスを外し、残念ながらこの試合の今季20得点目はならず。
ボージャンも途中イニエスタと交代で入り、チャンスはありましたが決めきれず、そのまま試合終了となりました。



前節に引き続き、メッシの2ゴールとエトー、アンリの3トップ揃い踏みのゴールによって、バルサが4-1と快勝!
後半戦も引き続き、快進撃の予感を漂わせてくれました!!
新たな勝ち点3を加え、トータルで53ポイントとしたバルサ。
コパでのダービー1stlegが0-0で引き分けに終わった為、2ndlegはぜひとも勝利を魅せてほしいものです。

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ではまた。

【FCバルセロナ4-1ヌマンシア】

1-0 メッシ (49分)

2-0 エトー (52分)

2-1 バルケロ (60分)

3-1 アンリ (70分)

4-1 メッシ (75分)


★ヌマンシア戦後のグアルディオラのコメント
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「今日の試合の鍵は“忍耐”だった。相手が鉄壁のディフェンスを敷いて来る中で、繰り返し繰り返し辛抱強く相手の綻びを探って行く必要があった。こういう試合を攻略したのは大きい。これでまた一歩、前進することが出来た。開幕戦と今日の試合の違いは、選手達がより長い時間を一緒に共有し、お互いの信頼が増していたし、これまでの良い結果によって、選手達がより大きな自信を持って戦っていた点だ。今日の試合は難しいことが分かっていたし、チームはなかなか試合に入り込んで行くことが出来なかった。しかし、観客の声援によって、チームは徐々に試合に入り込んで行けた」
【危険なチーム】
「ヌマンシアはディフェンス面において非常に良く統率が取れていた。そして、カウンターからチャンスを見出し、バルケロが見事にそのチャンスを活かした。もしバルサが忍耐力を持って戦っていなければ、より困難をもたらされたことだろう。バルサはこういうチームと戦う時に常に苦労する。これからはこういう展開になるチームとの戦いが続く。気を引き締め、集中して臨む必要がある」
【メッシ】
「メッシの将来!?それは彼自身が決めることだ。我々は彼を周囲の雑念から守り、彼がしっかりとトレーニングを積めるような環境を作っていかなければならない。彼にとって居心地の良い空間を作り、そして必要なサポートしていかなければならない」


★ヌマンシア戦後の選手達のコメント
【アンドレス・イニエスタ】
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「怪我から復帰して初めて2試合続けてプレーしたけど、感触はとても良かったよ。中盤のポジションは自分がよりやり易い位置だったし、今日の結果には満足しているよ。試合は序盤、チームはなかなか試合に入って行けなかったけど、それでも徐々に多くのチャンスを作り出して行った。これ程のメンバーがフォワードに揃っているわけだから、プレーするのはとても簡単だ。次は国王杯のエスパニョール戦。準決勝進出を懸けての決戦となるね」
【サムエル・エトー】
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「思ってた以上に苦戦したね。彼らは良いプレーをしていたし、風も僕らのプレーに影響したね。特にサイドチェンジのロングボールに影響が出たので、細かいパスでつないでいかなければならなかったし、それが相手の守備をやり易くした面はあったと思う。だけど、最後はゴールも決まり、勝てて良かったよ。今日はイニエスタの素晴らしいパスのお陰でゴールを決めることが出来た。もっと何点も決めるチャンスがあったんだけど、決定力に欠けたね。1点は決めたけど、他のチャンスをミスした。その事で自分に腹が立つね。時折、僕は簡単なプレーを難しくしてしまうことがある。クラブの歴史の中で、多くのゴールを決めた選手の仲間入りをすることはとても名誉なこと。でも、何よりも重要なことは、バルサと共に勝利を重ねて行くことだよ」
【ダニ・アウベス】
「前半、相手が凄く引いて来たので、なかなか良いチャンスを掴むことが出来なかった。だけど、後半、上手く攻略することが出来た。ボールをもっと素早く回して、そしてもっと激しく相手にプレスを掛けることによって、チームのパフォーマンスが良くなって行った。先制点を奪うことが出来て、展開がやり易くなったね。先制のシーンは、出来る限りボールをゴールに近い所に運ぼうとしただけ。でも、この試合展開の中で重要な先制点となったし、相手は引いてばかりもいられなくなったので、逆に僕らも攻め込むスペースを見出すことが出来た。セビージャ時代は多くのアシストを決めたけど、ここでも徐々に同じようにやれている。次のエスパニョール戦はめちゃめちゃ重要だ。準決勝への切符を手にする為にも、多くのファンにカンプノウに来てもらいたいね。そして、彼らの前で素晴らしい試合が出来ることを願っているよ」


FCBarcelona HomePage より