伝統の一戦 Rev.1.1 | FCバルセロナ観戦日記

伝統の一戦 Rev.1.1

伝統の一戦。エル・クラシコ!
今日のカンプ・ノウは雨。ですが当然の如く超満員。
昨シーズンの雪辱を果たすため、選ばれたスタメン11人は以下のメンバーです。

GK ビクトル・バルデス
CB カルレス・プジョル
CB ラファエル・マルケス
LSB エリック・アビダル
RSB ダニエウ・アウベス
DMF トゥーレ・ヤヤ
CMF チャビ・エルナンデス
CMF エイドゥル・グジョンセン
LWG ティエリ・アンリ
CF サムエル・エトー
RWG リオネル・メッシ


試合は前半からバルサが攻めまくりました。
前半6分、いきなりメッシが右サイド、セルヒオ・ラモスを鮮やかな切り返しで置き去りシュート!
これはカシージャスに弾かれてしまいましたが、こぼれた場所に誰か一人でもいれば確実に1点という場面でした。
その後もアンリ、エトー、メッシと、バルサは何度となくレアルゴールを脅かします。
逆にレアルも前半26分、ラウールからのパスが最終ラインを抜けてしまい、ダニのタックルもわずかに届かず、ドレンテがゴール前どフリー!
これは辛くもバルデスが防ぎます!!(こん時はかなり焦りました…)

結局レアルの固い守りの前に最後のラインをなかなか割れず、前半は0-0で折り返します。

ハーフタイムまでの感想は、もはやレアルは調子の悪いチームではないということでしたね。
ラモス監督、なかなかやります。

後半に入ってもバルサの攻めは続きますが、徐々にレアルも流れをつかみ始めます。
お互い決定的なシーンは造り出すものの、やはりゴールだけが決まりません。
一進一退の攻防が続く中、後半グジョンセンに代わって入ったブスケッツがペナルティエリア内でサルガドに倒されPKを獲得します!
キッカーはエトー。
誰もがバルサの先制点を信じていた次の瞬間、カシージャスに神が降臨します!
エトーのゴール右へ蹴ったボールは、カシージャスが見事なまでに読み切りパーフェクト・セーブ!!!
全世界のサッカーファン1/2を落胆させます…。
その後も、エトー、メッシの連続シュートもセーブ!
カシージャス、当たりまくってました…。

そういえば、前半スナイデルと交代したミゲル・パランカ。
何気に切れてましたね~。悔しいですが、いい選手でした。

そして誰もがこのままノーゴールのエンパテを頭に思い浮かべ始めた後半38分。
チャビの滞空時間の長いコーナーキックに合わせたのは、『ミスターバルセロナ』プジョル!
そのボールをさらにエトーが腿で押し込み、ついに待望の先制点をGET!!!!
エトーはユニフォームを脱ぎ、ベンチへダッシュ。イエローも頂きました(笑)。

しかし、これで終わらないのが今のバルサです!
後半のロスタイム、レアル必死の追撃にカウンター一閃。
アンリが右サイドでボールを受け、スカスカの中央へ走り込んできたメッシへパス。
メッシがカシージャスの頭上を越えるループでダメ押しの2点目を決めました!!!!!
ちなみにこの時、メッシもユニフォームを脱いでイエローもらってました(笑)。
もうカードなんかどうでもいいって感じです(喜)。

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これで昨シーズンの借りも一部返し、(全部返すのはリーガを制覇したときっス)勝ち点差も12となりました。

次は、イエローサブマリンことビジャレアルですね。
最後も気持ちよく勝って、クリスマス休暇に入ってほしいです。

【FCバルセロナ2-0レアル・マドリード】
1-0 エトー (83分)
2-0 メッシ (89分)





最後にいつもどおり、ベップと選手たちのコメントです。

ではまた。

★“エル・クラシコ”後のグアルディオラのコメント

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「今日の選手達のプレーぶりに満足している。先シーズンのチャンピオン相手に堂々たる戦いを見せ、そして勝ち点を12差に広げることに成功した。これは非常に大きな数字と言えるだろう。しかしながらまだリーガは多くの試合が残されている。バルサにとってライバルはレアル・マドリードだけでは無い。これからも一試合一試合をしっかりと対峙して行くことが重要だ。1月にはまた3つのタイトル戦を平行して戦っていかなければならない」
【最初から最後まで】
「選手達は最初から最後まで戦った。そして、最後の最後にその報いが来た。前半は少し良いフットボールをしようと意気込み過ぎた感があった。ボール以上に走ろうとする傾向にあった。そのため、ハーフタイムに幾つかの点を修正した。その結果、中盤でボールを失う回数が減り、プレーがより良くなって行った。そして、後半はレアル・マドリードの攻撃をパランカのシーン1度に押さえ込んだ」
【レアル・マドリードへの賛辞】
「レアル・マドリードは今日素晴らしい試合をしたと思う。マドリードは偉大なチーム。多くの主力の故障を抱えながらも、懸命の戦いぶりを見せ、そして危険なシーンを幾度と無く作り出して来た。彼らの強力な武器である鋭いカウンターアタックを見せて来た。その為、ディフェンス陣は常にそれに注意を払い続けた」
【観客への感謝】
「今日は心から観客へ感謝の言葉を贈りたい。雨にかかわらず、スタジアムに詰め掛け、そして苦しい場面でもチームを鼓舞してくれた」
【メッシへのファール】
「序盤に立て続けにメッシに仕掛けられた3つのファールは、十分に彼を危険な怪我へと導く危険性があった。とても心配だった」


★“エル・クラシコ”後の選手達のコメント

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【サムエル・エトー】

「レアル・マドリードはチャンピオンチームだ。今日はそれを証明して来た。だけど、僕らは勝つ為に最大限の努力で戦った。そしてそれを達成することが出来た。レアル・マドリードはとても良い守備を見せて来た。その為、僕らは1点を争う攻防にシフトしなければならなかった。PKは僕がミスしたと言うより、カシージャスが上手く防いだと言うべきだろう」


【カルレス・プジョル】
「僕らは最大限努力して戦ったけど、難しい試合だった。だけど、重要なのは勝ち点3を獲れたことだ。彼らが危険なカウンターアタックを持っていることは分かっていたし、実際、今日も何度か危ないシーンを作られてしまった。だけど、僕らはそれを抑えることが出来た。ゴールのシーンは良く練習したものだった。僕がファーポストで競り合って折り返したボールを中の選手が決めるというもの。今日はそれが実ったね。周囲の熱狂を僕らはコントロールすることは出来ない。チームはそれまで決して悪くは無かったが、それ程良くも無かった。そういう中で上手くバランスを保っていかなければならない。勝ち点差12は大きいと思う。だけど、まだ多くの試合が残っている。マドリードは決して諦めないだろう」


【ビクトル・バルデス】
「メディアの多くはゴールラッシュを期待していた。だけどマドリードは偉大なチーム。彼らはカウンターアタックを武器に非常に良い戦いぶりを示して来た。僕らはそれに苦労した。そうやって苦しみながら勝ち取った勝利は、より価値を増す。僕らは試合前から非常にモチベーションが高かったし、前へ前へと攻撃的に出ることを望んでいた。それが時にリスクを背負うことになってしまったけど、後半はより冷静にやれたと思う。これからももっと努力を続けていかなければいけない。ライバルに勝ったことはとても重要だ。だけど、何よりも重要なのは、勝ち点3を獲れたことだ」


【レオ・メッシ】
「今日の試合はダービーだし、試合前からずっと言ってきたけど、とても難しい試合になることは分かっていた。“エル・クラシコ”はそれまでの戦いぶりなど関係なくなる特別な試合だと言う事が、改めて証明された。試合中、何度か厳しいタックルに晒されたけど、常に冷静でいることが出来た。僕らは早い時間帯にゴールが欲しかった故に、少し急ぎ過ぎていたきらいがあった。その為、前へ前へ行こうとするあまり、相手にカウンターのチャンスを与えてしまった。だけど後半はより冷静になることが出来た為、試合をコントロールすることが出来た。PKはエトーの番だから彼が蹴っただけの話だよ」


【ダニ・アウベス】

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「戦前はゴールラッシュが叫ばれていたけど、これがフットボールの現実だ。今日は1点を取るのに苦労した。だけど、後半僕らはよりボールポゼションを高めることが出来た為、勝利のチャンスは広がった。今日の勝利はチームの努力によって失点をせず、粘り強く戦ったお陰だ。今日のような試合での勝利は本当に大きいね。世界中の多くの人がこの試合を目の当たりにしたことだろう。この勝利を皆で喜びたいね。エトーがPKを失敗した時は、チームが試合をリードし、より落ち着いてプレーすることが出来るチャンスを失ったことを意味した。だけど、重要なのは粘り強くプレーを続けたことだった。それによって、報われる瞬間が訪れたんだ」


FCBarcelona Homepage より