月末の業務に加えて 連日カルテ整理に没頭中の
yong-yuanです。こんばんは。
私が医療事務になりたてのころから
電子カルテは「 夢のカルテだ 」なんていわれていて
「2020年には医者は聴診器の変わりにマウスを手にしているだろう。」
なんて 鉄腕アトムかドラえもんの世界のように
憧れのものでした。
2020年どころか2000年には
電子カルテ、フィルムレス、検査依頼はもとより結果報告、
各種指示が診察室にいながら病棟にまでなんて
現状になっていまうす。
なんだかカルテはドクターのブログみたい。
つい先日もFAXで
「 レセプトチェッカー機能付きソフト開発!
減点・返戻大幅削減!
ムダな点検作業も大幅カット!
新薬についても迅速に病名対応! 」
なんて 某団体から案内が来ていました。
おいおい、資格取得と年齢、14日限度上限薬剤や
初診(起算日)、重複検査なんかチェックする可愛い機能
じゃなくて
治療(医療行為)にまで 手を出すか??
私は電子カルテを扱う分
ドクターの業務が軽減されたかというと
本当にそうなのかにゃ、なんて思います。
だって、先生たち 電子カルテの画面とキーボードばっかり
みてるんだもん。
先生たちだって、扱いに慣れるまで大変です。
追随して 医療事務の技能も低下傾向になるんじゃないかしら。
そのうち、某団体が開発している
「 自動レセプトチェッカー 」が標準装備されて
レセプトオンライン化で薬剤と病名照合が一律化されて
点検する側のドクターと
請求側のドクターとの 医学に関する倫理観や
意見交換の場がなくなっちゃうみたいで
なんだか 嫌な気がします。
たかがレセプト1枚でしょうか?
私達はそれを仕上げるだけではありますが、
そのレセプトから 医師がどんな治療概念に基づいて
どのように 治療していったかが 分かるものです。
同じ病名でも ぜんぜん違う1枚なんですよね。
年齢によっても 医療機関の施設設備やドクターによってもだし
症例によって 治療方針は違うわけだし
症状経過によって 行う医療行為も変わる。
それを一律化するような「チェッカー方式」は
なんだか 人の温まりや 意思の疎通が無くて
ある意味
「 簡潔に 」まとめられた1枚を請求し
チェッカーに基づいてあたりまえのように
「 完結 」するみたいで
なんだかなあ。
オンライン化や電子化で
医療の質は向上しますか?
勤務医の人件費を削減して少ない人数で
医事スタッフを効率よく配置して勤務させて
それで 安全は保障されるのでしょうか?
医療の安全?ってなんだろう。
業務の簡素化、人員削減で
果たして 確保できること?
ドクターが余裕を持って働くことによって
「 治療に専念できる 」
ということに尽きるのではないかなと想うのは
yong-yuanだけかなあ・・・・・。