安全な、医療って? | ムニエル。

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医療事務歴16年、



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あなたと、いろんなお話がしたいな・・・・。



☆診療情報管理士通信教育スタート!69期生でつ '`ィ (゚д゚)/

月末の業務に加えて 連日カルテ整理に没頭中の

yong-yuanです。こんばんは。




私が医療事務になりたてのころから

電子カルテは「 夢のカルテだ 」なんていわれていて




 「2020年には医者は聴診器の変わりにマウスを手にしているだろう。」


なんて 鉄腕アトムかドラえもんの世界のように

憧れのものでした。




2020年どころか2000年には


電子カルテ、フィルムレス、検査依頼はもとより結果報告、


各種指示が診察室にいながら病棟にまでなんて


現状になっていまうす。



なんだかカルテはドクターのブログみたい。



つい先日もFAXで



「 レセプトチェッカー機能付きソフト開発!

  減点・返戻大幅削減!

  ムダな点検作業も大幅カット!

  新薬についても迅速に病名対応! 」




なんて 某団体から案内が来ていました。


おいおい、資格取得と年齢、14日限度上限薬剤や

初診(起算日)、重複検査なんかチェックする可愛い機能

じゃなくて




治療(医療行為)にまで 手を出すか??





私は電子カルテを扱う分

ドクターの業務が軽減されたかというと



本当にそうなのかにゃ、なんて思います。



だって、先生たち 電子カルテの画面とキーボードばっかり

みてるんだもん。


先生たちだって、扱いに慣れるまで大変です。





追随して 医療事務の技能も低下傾向になるんじゃないかしら。




そのうち、某団体が開発している


「 自動レセプトチェッカー 」が標準装備されて


レセプトオンライン化で薬剤と病名照合が一律化されて



点検する側のドクターと

請求側のドクターとの 医学に関する倫理観や

意見交換の場がなくなっちゃうみたいで



なんだか 嫌な気がします。



たかがレセプト1枚でしょうか?


私達はそれを仕上げるだけではありますが、



そのレセプトから 医師がどんな治療概念に基づいて

どのように 治療していったかが 分かるものです。



同じ病名でも ぜんぜん違う1枚なんですよね。



年齢によっても 医療機関の施設設備やドクターによってもだし


症例によって 治療方針は違うわけだし

症状経過によって 行う医療行為も変わる。




それを一律化するような「チェッカー方式」は


なんだか 人の温まりや 意思の疎通が無くて


ある意味 


「 簡潔に 」まとめられた1枚を請求し


チェッカーに基づいてあたりまえのように


「 完結 」するみたいで 



なんだかなあ。



オンライン化や電子化で

医療の質は向上しますか?


勤務医の人件費を削減して少ない人数で

医事スタッフを効率よく配置して勤務させて


それで 安全は保障されるのでしょうか?




医療の安全?ってなんだろう。

業務の簡素化、人員削減で

果たして 確保できること?






ドクターが余裕を持って働くことによって



「 治療に専念できる 」



ということに尽きるのではないかなと想うのは



yong-yuanだけかなあ・・・・・。