基金と国保。 | ムニエル。

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医療事務歴16年、



医療事務は楽しく♪がモットー。



あなたと、いろんなお話がしたいな・・・・。



☆診療情報管理士通信教育スタート!69期生でつ '`ィ (゚д゚)/


先日の 記事で


たくさんのご意見が コメントとメールで寄せられ


あらためて 皆さんが  「 医療事務 」を大切に



考えておられるんだなあ、ということに感激いたしました。



なんだか、とっても うれしかったし


私も がんばらなきゃいけないなって 思いました。




ある意味、ブログでこうして皆さんとつながらなければ


「 井の中の蛙 」なわけですから


幅広く みなさんの 思いをこうして 学んだり


共有したりできることに 



改めて 感謝の気持ちでいっぱいです。




本当に どうもありがとう!



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さて



 基金や国保からの 「 返戻・減点 」。




この


「 基金 」 と 「 国保 」


同じ審査機関なのに まったく色合いが違うな~と


感じることが良くあります。




一般に


 「 基金 」は寛容・柔軟で


 「 国保 」は問答無用的



って印象を良く聞きますよね。



ドクターが 「 なんでこれが通らないんだ!!! 」って


文句言うのは たいてい 「 国保 」のほうです。






先日の 国保の審査委員の先生のお話でも



「 学会や会合で医者同士自己紹介するときは


 『 国保で審査やってます 』というと


急に攻撃的な対応をされたり、あるいは冷視でみられたりなど


とても言いにくかったので ほとんど言えませんでした~ 」



なんておっしゃっておられましたが



ローカルルール色強い国保は


地域によって対応が違うのかなって


思うんですが、どうでしょう >ユウナさま






確かに基金は 細かくないというか



減点でも 


「 あ、気が付いた? 」 とか ( すみません )


逆に


「 あ、これは通してくれたのかな? 」


など 感じることが良くあります。





基本的に 請求したように認めてもらえる、という印象が


あります。


医師の裁量を第一としているからなのでしょうね。

なので 減点・返戻に対して 文句 言い分があったり

再審査請求を出すことは

よほど点数の多い入院レセでない限り 滅多とありませんし



うっかり画一的な 病名をつけてしまったときも


そんなに うるさく言われた覚えはありませんが


「 国保 」でそれをやると たいてい文書通知がきますし。




そのかわり

事前の連絡もなく いきなりレセが返ってきます、基金は。




※ 事前の連絡 (どこの医療機関にもあるとは限りません)


返戻や減点する前に医療機関に来る 「 問いあわせ 」のこと。





① yong-yuanとしての 「 基金 」と「 国保 」に対する印象。



経験ではそれぞれの事務員さんと


接触するその中で


「 国保(保険者)・国保連合会」の事務員さんのほうが

 浪花節が効いて イイ!!

と 断然思います。





 というのも 国保(保険者)や連合会の事務の方は


保険者の証回収が遅かったのではないか?や


審査の先生の見解違いなどで返戻された場合など


柔軟に対応してくださることが よくあるからです。




国保→社会保険に資格が切り替わっていて


しかし、医療機関窓口では 国保を提示されていた場合など


医療機関に責があるわけではなく、証の回収が遅かった場合


( あるいは、被保険者が交付待ちの社保が手元にないので

  仕方なく 国保を掲示した など )


「 医療機関に不備はないので・・・・ 」という風に問い合わせを


こちらからかけると たとえ返戻されたものでも 配慮していただけたり


( 保険者の場合。よほどの正当な理由がないとだめですよ、


なんでもこうしていただけるわけではないので、念のため。 )



逆に 


「 ○月○日は窓口でどちらの保険証を提示されてました? 」と


国保(保険者)のほうから 連絡が来て確認してくださることも あるからです。



また、以前 審査委員の先生の見解違いで


減点があったとき


基金に申し出たところ 


「 とりあえず再審査請求してください 」の一点張りだったのが




国保(連合会)に問い合わせると 担当の事務の方のほうで 


ある程度判断できるものに関しては


審査の先生に問い合わせしていただき


再審査請求を出すことなく、


電話で復点が済んだことがあります。




たぶん、上司が長年培ってきたパイプがあっての

コトもあるのだと思いますが



私の印象は こうして事務レベルでも対応してくれる


国保さんの方が あたたかみがあるな~という


感じがします。



② ドクターとしての 「 基金 」と「 国保 」に対する印象。



さて、事務レベルでは「 国保 」が高得点だけれど



Q.ドクターにすればどうして 「 国保ぉ~~~! 」って


  なるのかしら?



A.基金は医師の裁量を重視する分


  審査基準の一部もHPで公開するなど


  対応が明確である。




明確に審査基準を公開しているからこそ


請求する側も判りやすいといえば判りやすいし


審査する側にもその色が濃いのではと思うのです。



対して国保は 



「 意義があれば 再審査請求を!」



事前にどういう審査基準なのか?が不明瞭。


ドクターとしては 基金のように明確に示した基準を


教えて欲しい。




さて。


わたしは 事務なのでよくわかりませんが


審査側とドクターの間で衝突があったり


意見の交換が エキサイトするのは

いいことなんじゃないかと思います。



( 減点・返戻は医療機関にとっては大変痛いことなのですが )


医療費抑制が叫ばれる中で共通の審査基準が


決められてしまえば、請求しやすい分


逆に 医療を抑制するような厳しい基準になるのでは


ないのでしょうか。そしてその基準にのっとってしか


医療行為ができなくなるとは 思いませんか?




機械的な冷たい審査になることは


医療の質も低下させてしまいます。




先日の 国保の審査委員の先生の


お話の締めくくりには こう おっしゃっておられました。




医療の専門家である医師が 審査をする意義は


「医師の裁量」を言うものを医学の常識範囲内で


認めること、


「 医学的に正当な医療行為は認める 」

という 審査側からも適正に判断し、柔軟に対応することを


目的としています。





みなさん、ますます 医療事務レベルでの


入力ミスって しょうもないと思いませんか?


カルテ内容の入力間違いはもちろん


操作ミスでの 入力誤りなど。



私たちができる範囲での「 美しい(正確)なレセ 」


大切だと 思いませんか・・・・・?