入職試験の思ひ出⑤ | ムニエル。

ムニエル。

医療事務歴16年、



医療事務は楽しく♪がモットー。



あなたと、いろんなお話がしたいな・・・・。



☆診療情報管理士通信教育スタート!69期生でつ '`ィ (゚д゚)/

私と、面接官9人。


     このお部屋は、会議室なんだろうか。


            療養棟とは別棟の南側に位置する4階建て。



    静か・・・・・・・。



   雨の日に、一人、お部屋の中にいると


  お部屋ごと雨音に包まれて、なんだか不思議な雰囲気・・・・♪


        たっぷりの ミルクティ片手に


     アルバムでもめくってみようかな・・・・・。きゃ♪




って!!


あまりの沈黙に




また幻想。




心臓は遠くの隅で もうちっこく、かた~く  なってます。



「○○さん。オツカレサマでした。」



 穴があったら、入りたい~~~もう、何にも聞こえないよ~ 



 ( 下へ参ります。ご利用階をどうぞ♪ )


   


8人の面接官、いまだ呆然。


中には、「はい、終わったな、この子」って表情の人もいる。


ひしひしひしひし、視線がつきささる。



 ( ただいま、地下5メートルです。ガス管にお気をつけくださいませ。 )





「じゃあ、最後に僕から。」




まだ、面接は終わってなかった!


そう、1人を抜いて。


帝王、リキヤ!!黒ずくめの男!   見るからに、怖そう!



どんな問題か、はたまた質問か・・・・・。悪魔!!悪魔だ~~~~!




「○○さんか、なかなか面白い。正直でストレート。


 こういう面接をすると、画一的で似たような服装で似たような無難な


  髪型にお化粧でみんな来るから、個性も何も分からん。


 だから、面接しても同じような、答えばかりになるね。


 実に、つまらないし、実に残念。二時間も筆記試験終わるの待ってたのに。


せっかく、若い人材をそろえようと改革中なのにこれでは全然意味がない。」



 

「その点、キミは100点やな。」



 100点てことは1000円。わたし、1000円か。1000円の価値か・・・




「こういう面接をすると、画一的で似たような服装で似たような無難な



  髪型にお化粧でみんな来るから、個性も何も分からん。」



    お化粧  お化粧  お化粧


          マロ  マロ  しかも片方だけ マロ  



 ( ただいま、地下100キロメートルです。



    地殻をすでに突破いたしました。


    

     エレベーター内温度が上昇します。


そのため体温異常上昇・発汗・脱水・意識障害が予想されます。 )



あついあつい~~、息苦しいよ~~


はずかしいよ~


   その点、キミは100点やな。」



 その点=マロ


8人の面接官、ほぼ、微笑。



帰りたいよ~、いや、このまま溶けちゃおうか・・・・。


                 


           


「○○さん。勤務してもらうことになるとなると、

いろんな問題や、悩みや苦労があると思う。」




「は、あい・・・(ほぇ?)」



「仕事はハードや。実習とは訳が違う。うちは、厳しいよ。

先輩もたくさんいる。

君のように、専門的に勉強もせず

一から勉強して頑張っている子もいる。




 そんな中で、いろいろあると思う。」



リキヤが立ち上がった。面接官も背筋を伸ばす。




「初めての社会人。まして、一人暮らし。

親御さんにもリアルタイムに相談できないよな。」




「はい・。」





あれ、わたし、溶けたはず。



生きてるし、夢じゃない。現実、面接は続いてる。

「で、どうする?君ならどうする?もちろん無断欠勤なんかできないぞ。」




「はい、職場以外の友人に相談を・・・。

      それか、雑誌とかに投稿してうっぷんを晴らしたり・・」




「あはは!そうか、そうやな。しかし、投稿??ホンマにオマエは、おもろいなあ!!」




       オマエ・・・・・・・・・?




1点10円はなぜ?と聞いてきた女性は


「はあ?リキヤ何ゆってるん?」  と眉間にしわを寄せる。



めがねのおっさんは、笑をこらえてる。(なんで?)



「そういうときは、ここにいる診療事務部の面々に相談してきてください。



 上司とは仕事上全てに関して、部下である君をサポートする義務がある。



部下である君は、上司に対して、いつも高いモジベーションを保ち、



正確で的確な仕事を提供しなければならない。分かるね?」



「はい!」



「職場内に関する全ての問題は、その日のうちに、この上司に相談し、解決すること



ここにいる、皆は全員部下である君をバックアップしてくれるから、心配要りません。



採用したからには、君を一人前にする。



それがここにいる全員の務めです。今日は本当に、おつかれさま。



  頑張ってください。期待しています。」



最後に声にならない返事をやっと、やっとして



私は席を立ち、お辞儀をしました。



涙が止まりません。



カラダと胸は苦しいくらい、熱くてくるしいくらい。



             なのに頭は落ち着いてる・・・・。


「あ、それと。」



ドアに手をかけると、リキヤ天使は言いました。



「この上司に何か問題があったら、そのときは僕に相談してください。



 僕の部屋は情報統括部の一番奥の部屋。事務局長の○○です。」






数日後、「採用」の通知がきました。




めでたく私は採用されたのです。



おなじ専門学校からは、私一人でした。



あとで、マロを教えてくれなかった相棒に聞くと



2,3個の質問の後、局長は「はい、おつかれさま。本日はご苦労様でした。」と


もう帰る様にと促したようです。



なんで、私は採用されたのでしょう。



採用通知から2週間後の、採用者健康診断の日全ては明らかになるのでした・・・・



まだまだ(しつこい)つづく・・・・・・・・・・・・。



 

 ( ただいま、地下5メートルです。ガス管にお気をつけくださいませ。 )


    ( 下へ参ります。ご利用階をどうぞ♪ )