#塗装時の飛散事故を防ぐためのガイド | yonexs 米山塗装 http://yonexs-toso.net/

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2017年2月1日
YONEXS 米山塗装
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塗装作業は、美しい仕上がりを実現するために不可欠な工程ですが、適切に行わないと塗料が意図しない場所に飛散する「飛散事故」が発生することがあります。飛散事故は作業の品質を損ない、追加の手直し作業が必要になるため、時間とコストの無駄にもなります。本記事では、塗装時の飛散事故の発生原因とその予防策について詳しく解説します。


### 1. 飛散事故の発生原因

塗装作業における飛散事故の主な原因は以下の通りです。


#### 1.1 風の影響

風が強い日や通風のある場所では、塗料が飛散しやすくなります。特に屋外での作業では風の影響を受けやすいため、風速が高い日には塗装を避けるのが賢明です。また、室内でも窓を開け放して換気をし過ぎると、塗料が意図しない方向に飛ばされる可能性があります。


#### 1.2 圧力の調整不良

スプレーガンの圧力が適切でないと、塗料が均一に噴霧されず飛散しやすくなります。過剰な圧力は塗料を霧状にして広範囲に飛ばし、逆に圧力不足では塗料が適切に噴霧されずにダマになって飛散する原因となります。適切な圧力を維持するためには、圧力計を使用して正確に設定しましょう。


#### 1.3 ノズルの不良

ノズルが詰まっていたり、適切でないノズルを使用していると、塗料の噴霧が不均一になり飛散が発生しやすくなります。ノズルの状態を定期的にチェックし、必要に応じて清掃や交換を行うことが重要です。ノズルのサイズも使用する塗料や作業内容に適したものを選ぶようにしましょう。


#### 1.4 距離と角度の誤り

塗装対象からの距離やスプレーの角度が適切でないと、塗料が均一に付着せず飛散します。一般的には15〜25cmの距離を保ち、スプレーガンを直角に持ち、一定の速度で動かすことが推奨されます。これにより、塗料が均一に広がり、飛散を防ぐことができます。


#### 1.5 塗料の粘度

塗料の粘度が高すぎるまたは低すぎると、飛散の原因になります。粘度が高すぎるとスプレーガンから出にくく、低すぎると塗料が広がり過ぎて飛散します。適切な粘度に調整するためには、希釈剤を用いたり、専用の粘度計を使用して正確に管理しましょう。


### 2. 飛散事故の予防策

次に、飛散事故を防ぐための具体的な予防策を紹介します。


#### 2.1 環境の管理

風が強い日や換気が過剰な場所での塗装を避け、塗装ブースを使用することで、風や通風の影響を最小限にします。塗装ブースは閉鎖された環境で作業を行うことができるため、飛散を大幅に防ぐことができます。また、屋外での作業の場合は、風よけのシートや囲いを使用することも有効です。


#### 2.2 適切な機材の使用

スプレーガンの圧力を正確に調整し、ノズルの清掃と定期的な点検を行い、適切なノズルを使用します。圧力は使用する塗料や作業内容に応じて調整し、ノズルは塗料に適したサイズや形状のものを選びます。これにより、塗料の噴霧が均一になり、飛散を防ぐことができます。


#### 2.3 塗装技術の向上

対象物から適切な距離(一般的に15〜25cm)を保ち、均一な動作でスプレーし、スプレーガンを直角に持ち、一定の速度で移動させることが重要です。特に、スプレーの動きを一貫して一定に保つことで、ムラなく綺麗な仕上がりが得られます。また、重ね塗りを行う際には、一度乾燥させてから次の層を塗ることで、塗料の飛散を防ぐことができます。


#### 2.4 塗料の管理

使用する塗料の粘度を適切に調整し、塗料の混合比率を正確に守り、均一な塗膜を形成します。塗料は使用前によくかき混ぜて均一にし、希釈剤を加える際には計量器を使用して正確に調整します。また、塗料の保管状態にも注意し、適切な温度や湿度で保管することで、塗料の品質を保つことができます。


#### 2.5 保護具の使用

塗装対象の周囲をマスキングして飛散を防ぎ、周囲の環境に影響を与えないようにシートやビニールを使用します。マスキングテープやシートを使用して、塗装対象以外の部分をしっかりと覆うことで、飛散した塗料が他の部分に付着するのを防ぐことができます。また、作業者自身も保護具を着用し、健康被害を防止します。


### まとめ

飛散事故を防ぐためには、塗装技能士は環境管理や機材の使用方法、技術の向上、塗料の管理など、さまざまな要素に注意を払い作業を行なっています。これらの対策を完璧に実施することで、安全で効率的な塗装作業が実現します。綺麗な仕上がりを目指すためにも、丁寧な準備と正確な作業が不可欠なのです。塗装のプロフェッショナルとして、常に最高の品質を提供するために、情報を取り入れ新しいものにチャレンジをしてがんばっています。