はじめて劇場予告を観たときからきっと好きだろうなと思いつつ、一度全てを忘れ
軽い気持ちでU-NEXTで視聴してみたらもうものすごく大好きな映画でした
なんといってもウド・キアのアクアマリンのような瞳が素敵。
そして音楽が最高なのです。
老人ホームで暮らすかつての人気ヘアメイクドレッサー。
自室でひたすらナプキンを畳み直す毎日。
介護士さんがずれた枕を直してあげればわざとずらすし
積極的に歩く姿を褒められれば車椅子に乗るし
自室で煙草だって吸いまくる
あまのじゃくぶりも堂にいった不良おじいちゃんミスター・パット。
旧友の死化粧の依頼を受けたところから冒険が始まります。
トランクを紐解き、封印していた思い出と対峙して旧友の元へレッツヒッチハイク
道すがら少しずつかつての自分を少しずつ取り戻してゆくミスター・パット
ひとつだけ指に嵌めていたジュエリーは眩く十指を飾ります。
立ち寄ったサロンで紫外線除けにと譲ってもらった婦人用帽子を被りストライク・ポーズ
Tシャツに杢グレージャージ姿のおじいちゃんがミント色のサファリスーツに着替え
試着室から颯爽と現れた場面にはスーと同じポーズでときめいてしまいましたよね。
しかもそれが映画用に仕立てられた衣装ではなくて
e-Bayで買った本物の70年代のヴィンテージだというのでさらにときめいてしまいましたよね。
恋人の墓前にもプードルの刻印があり
老人ホームを抜け出すときのTシャツにもプードルのイラスト
スーからもプードルのブローチを譲ってもらってました。
『Dancing on my own』が流れるミスターパッドのステージは最高オブ最高でした
サントラはないようでしたがSpotifyにプレイリストをアップしてくれたかたがいて感謝しています。
兎に角全編を通してウド・キアの色香がすごいのですわよ
世紀の名優が演じた役柄はフランケンシュタイン男爵やドラキュラ伯爵、
ドイツ出身故にオファーされがちなアドルフ・ヒトラー役など。
マイリストに入れているラインナップのなかでは『異端の鳥』……
体調がいいときに観てみたいと思います。