さて「まちなかを巡る初冬のモニターツアー」2軒目は、歴史ある法勝寺町商店街にあって、その中でも老舗中の老舗「石賀仏具店」 。ざっと五百年近い歴史があって、江戸時代の承応年間に当時4代目だった当主が作った「荒物塗物 善五郎」の屋根看板が代々受け継がれてきており、それ自体がすでに三百数十年を経過しているというビンテージ感には圧倒されます。まさに、米子城外堀沿いに発展してきた商家の歴史そのものといったところ。
花器や仏具に囲まれた店内で、当主石賀治彦氏による現代日本文化事情についてのミニミニ講座。近年、生け花を習う人が減ってきているため花器の売れ行きが鈍っていることや、墓を守っていくことがだんだん難しくなってきており仏事のあり方も変化してきていることなどを聞くにつけ、日本の伝統的な文化や風習が衰退の一途をたどっていることを痛感させられました。
ちなみに、数珠は形見分けに供されることが多いので、修理しながら末代まで使える良質なものがおススメとのこと。
そしてモニターツアー最後の訪問先は、前述した石賀仏具店の三連蔵を改装した「善五郎蔵」 1階にあるカフェ「M.KURA Coffee」 。この秋に開店1周年を迎えたこのカフェは、世界中の良心的なコーヒー園で栽培される少ロットの貴重なコーヒー豆を丁寧な焙煎&ミックスで提供しているのが特徴です。この店では店主の村側恵子氏によるミニミニ「カッピング」教室が開催されました。「カッピング」とはワインでいうところの「テイスティング」のようなもので、コーヒーの香りや酸味、爽やかさ、コク、口当たり、あとに続く余韻、透明感などについて客観的、総合的に評価するというものです。これはなかなか難しいゾウ。
まあ、そんなこんなで随所に「米子のまちは知恵袋」を実感しながら、今回の「まちなかを巡る初冬のモニターツアー」は終了しました。終わってから改めて募集チラシを眺めてみると乳鉢、コーヒーカップ&合掌のイラストがあって、なるほどこれが今回のコースを示唆するものだったのかと気付いてみたり…。
これまでのモニターツアーを振り返って思うのは、まちなかの見どころというやつも「ある」とか「ない」とかではなくて、「気づく」か「気づかない」かなんだなということ。季節や切り口によって楽しみ方もいろいろ。近いうちに3年間の総集編もまとめてみたいと思います。そして、来年の「春モニ」が待ち遠しいですね。
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