前田慶次 無苦庵記 | 米澤前田慶次niigataのブログ

前田慶次 無苦庵記


家の玄関



前田慶次の居宅(無苦庵)の壁に記してあった無苦庵記!!

現代語訳

そもそも、私こと無苦庵には、孝行をつくすべき親もいなければ、憐れみいつくしむべき子供もいない。わが心は墨衣を着るといえるまで僧侶には成りきらないけれども、髪を結うのが面倒なので頭を剃った。手の扱いにも不自由はしていない。足も達者なので駕籠かきや小者も雇わない。ずっと病気にもならないので、もぐさの世話にもなっていない。そうはいっても、思い通りにならないこともある。しかし、山間からぽっかり雲が浮かびあらわれるように、予期せぬこともそれなりに趣があるというものだ。詩歌に心を奪われなければ、月が満ち欠け、花が散りゆく姿も残念とは思わない。寝たければ昼も寝て、起きたいときには夜でも起きる。極楽浄土でよき往生を遂げたいと欲する心もないが、八万地獄に落ちる罪も犯してはいない。寿命が尽きるまで生きたら、あとはただ死ぬというだけのことであろうと思っている。


う〜ん、慶次いろいろ思っていたね。

無心の境地で御座候