現在、X(旧Twitter)のほうでホルベインさんが7月を水彩月間として盛り上げるキャンペーンを始めています。

ならば、用意したテーマで想像を膨らませるのも面白そうと思い、7月10日だったこともあり、10番目の「埋もれる、埋蔵」をチョイスしました。

 

所持しているSQ額(正方形)で額装した夏らしい絵が描きたいと思い、今回はマステで正方形の枠を作り後で紙をカットしていきます。

まずは線画ですね。

 

どんな作品が描きあがるかな???

完成

 

タイトルは「水草」です。

草葉にとっては生命の源である水。
その中に生息する水草のエネルギーを表現しました。
水に埋もれた世界で伸びる水草の躍動感がテーマの作品です。

額装しました😊

近日中にArtmeterにて販売します。

 

今月、何か絵を描きたいけれどテーマが定まらないという方はホルベインさんの「お題」を参考にしてみるのも良いかもしれません。

そういえば、私が中学生の頃の美術で、「いつ」「どこで」「何が」「●●した」をくじ引きしてそのお題で描く授業がありました。

自分では絶対に考え付かないモチーフを想像力を膨らませて描き出す。縛りがあるけれど自由であり、楽しかった記憶があります。

 

それでは今回もご覧下さりありがとうございましたm(__)

 

 

 

6月と言えば紫陽花

憂鬱な梅雨の時期を癒してくれる素敵なお花です😊

小さな花の集合体のようなフォルムと土の酸性度によって色合いが変化する特徴から、心惹かれる人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、いざ描こうとすると難易度が高いのは言わずもがな。

↓出品作品の紫陽花です。描き進めるのに根気のいるお花でした😓

 

今回描く紫陽花イラストは、出品作品のようなリアル寄りではなく、どちらかと言えば私の創作花のひとつです(↓の画像)

ある程度リアルな紫陽花を期待されていた方には残念かもしれませんが、「こんなお花を描いてみたい」のヒントになれば良いかなと思います。

 

それではGO♪

 

  使用画材

今回使用する画材は、ホルベイン透明水彩の24色セットの色を抜粋しています。

 

 

あれば便利な白ペン。

 

水彩紙はヴィフアール水彩紙のポストカードサイズ荒目です。

 

STEP.1線画と水で下塗り

まずは線画を描きましょう。

今回は分かりやすいように線を濃くしましたが、実際描く時は自分が見て分かる程度の薄さのほうが、着色した後にきれいに見えます。

蝶が羽を広げるようなカタチです。🦋

後は水の流れで自然とカタチになるので、そんなにこだわらなくて大丈夫です。

描き終わったら、水筆で全体を濡らします。

これは好みなのですが、パーツを分けて塗りたい場合は、花弁の境界線ごとに着色を進めて下さい。ここでは花全体にウォッシュします。

STEP.2ウェットオンウェットを活用しよう

濡らした部分を黄み寄りの水色であるコンポーズブルーで塗っていきます。
色を置くだけで、濡らした部分へ自然に広がっていくので、あまり自分で筆を動かさず、水の流れに任せます。

次は、濃くしたい部分にコバルトブルーヒューを同じく置いていきます。

半乾きの状態で、花の中心にコバルトブルーヒューを濃いめに入れ、茎に向かって下へと色を引きます。

STEP.3花の中心を点描で描く

乾燥後、パーマネントグリーンライトで花の中心に小さな点描を描いていきます。

乾燥後、今度は白ペンで同じく点描を描きます。

乾燥後、薄めたコバルトブルーヒューを上から重ねます。

乾燥後、今度はプルシャンブルーを奥まった部分に塗り、遠近感を出します。

再び白ペンで花の中心に点描を描いて完成です。

先程、上からコバルトブルーヒューを重ねた時の下絵が良い感じになりました😊

お好みで、白を散らしてあげると輝いて見えます。

 

  今回のイラストを使用した作例

今回のイラストを活かした作例がこちら。

点描で楕円を描くだけでもより簡単に紫陽花が描けますが、今回のイラストのように蝶の羽のような囲い弁を描くことでゴージャスに見せることが出来ます。

 

何をどう描くかは個人によって好きか否か、合う合わないも勿論あります。

ただ、今回のイラストの描き方が少しでもお役に立てたなら嬉しいです。

 

それでは今回もご覧下さりありがとうございましたm(__)m

 

 

 

今回は見る角度によって色が変わる偏光絵具の一種から、レンブラントのカメレオンシリーズのお話です。

レンブラントは、オランダのターレンス社が誇る最高級水彩絵具のブランド名です。カメレオンシリーズはそのレンブラント水彩絵具になります。

 

カメレオンシリーズは次の4種類になります。

 

色名の通り、こちらのカメレオン絵具は角度によって3種類の色に変化して見えます。

下地の色が淡いか、濃いかによっても見え方が変わります。

また、キラキラとしたラメ感が強いので画面がぐ~んと華やかになります✨

 

作品に使用してみました

 

部分にほんのりとカメレオン絵具を使用しました。

画像上では反射してしまい分かりづらいですが、絵をゆっくりと左右上下に傾けていくと、金や青、紫といった色にキラキラと変化していくので、ふとした瞬間の変化を楽しんで頂ける作品に仕上げました。

 

↓完成作品はアートメーターにて販売中です😊

 

一応、Amazonさんで商品のリンクを見つけたのでそちらを載せましたが、

私はこちらのカメレオン絵具は世界堂さんのオンラインショップで購入しました。

価格比較をした際に世界堂さんのほうが安価だったことと安心感があったのが理由です。

もし興味があり、登録が苦にならないのでしたら世界堂さんのオンラインショップでの購入を個人的にはおすすめします。

 

それでは今回もご覧下さりありがとうございましたm(__)m

ワーグマン水彩紙350g超厚口

「水で洗える水彩紙」という強靭な表面強度の売り句に惹かれ、ずっと気にはなっていたオリオン社の製品です。

同じく一度は利用してみたかった世界堂さんのオンラインショップで、今回ターナー色彩さんの透明水彩(24色セット以外の色)を単色購入する際に、せっかくなのでワーグマン水彩紙も注文してみました。

 

黒表紙に金のログが入った高級感のあるデザインのパットタイプの水彩紙です🎵

2Lサイズという他ではあまり見かけない、写真用サイズがあったので物珍しさにこちらを購入しました。

 

 テクスチャ試筆

 

表は中目、裏が細目と両面使用可能です。

 

一目瞭然なのですが、紙の目の凹凸感が顕著に出ていますね。

中目じゃなくて荒目じゃないか?と思うほど凹凸感が深いです。さらに規則的に並んでいるので、個性的な味を出していますね。

 

今回は「表」の中目を使って作例をしたいと思います😊

 

  作例

まずはウェットでおおまかに配色をしていきます。

にじみも美しいですね😊

原料はパルプ混合紙らしいのですが、乾燥後もそこそこリフティングがしやすいので色の定着に気を付けながら塗る必要があります。

そうでないと色が流れてしまうため、重ね塗りをしたい場合は完全乾燥後に、気持ち水分少な目に色を置いていきます。

水彩紙の表面強度を上手く活用し、リフティング効果で光を意識した描き方をしました。

凹凸感が鯨の存在感だったり迫力を演出してくれたので、表現方法の工夫次第で素敵な絵が描けます😊

 

*私は世界堂さんのオンラインショップで購入しましたが、オリオンさんの楽天ショップでも購入可能なので、気になる方向けに一応リンク貼っておきます。

 

  余談

今回利用しました世界堂さんのオンラインショップ。

GW直前だったので、明け以降届くだろうなと思っていたのですが、なんと2日後に届きました💦

大変有難いのですが、今回まとめ買いしてしまったので仕分けや出荷、運送と急ピッチで大変だっただろうなと半分申し訳なくなってしまうほどにスピーディーでした😓

感謝ですね。

 

大型連休も多くの人に感謝しながら過ごしたいものです。

それでは今回もご覧下さりありがとうございましたm(__)m

「ホルベイン透明水彩12色セットが使いづらい」

というご相談を頂きました。

私は最初から24色セットを購入したので、そんなに色づくりに苦労した経験が無いのですが、はたして12色セットはどうなのでしょうか?(゜.゜)

 

ホルベイン12色セットに賛否両論があるようなので、今回は自分なりにセット内容について検証してみたいと思います。

 

 

12色セットの色見本

パッと見た感じは1色1色はとても美しい色です😊

が、個人的に気になったのが「赤色(ピンク)」が無いΣ(゚Д゚)

 

これは確かに使いづらい=難しいかもしれません。

クリムソンレーキ(赤紫)とバーミリオンヒュー(朱色)を混ぜたら暗い赤茶色…確実に濁りますね💦

混色では鮮やかな赤色は作れないため、バーミリオンの濃淡を駆使しながら赤に見せるように描かなければなりません。

 

ホルベイン透明水彩12色セットで林檎を描く

今回は作例として赤いスタンダードな林檎を描くのですが、林檎には赤みの部分と日陰になった青みの部分があります。

出来ればレモン色が欲しかったのですが無いため、今回はパーマネントイエローライトで全体を下塗りします。イエローオーカーを使用する場合もありますが、当セットでは重ね色との相性で色が濁りそうだったため外しました。

次はバーミリオンヒューです。いわゆる朱色ですね。半乾きの状態でイエローライトの上に重ねます。

今度は完全に乾いたら再びイエローライトを重ね、乾いたらバーミリオンヒューという手順で色を濃くしていきます。

濃くなってきたところで、クリムソンレーキの登場です。

私も賭け状態だったのですが、このままではトマトの色なので、ここでクリムソンレーキを投入。実の日影になる部分に思い切って濃いめに入れました。

今のところ禍々しい状態ですが、クリムソンレーキが半乾きになったら付近にバーミリオンヒューを重ねて周囲のグラデーションとなじませます。

また、パーマネントイエローライト(黄緑)で日の当たる部分の端に色を入れてアクセントカラーにします。

後は微調整・・・

なんとかなった( ;∀;)

白雪姫の毒林檎レベル(?)には描けました。

影の部分はクリムソンレーキとプルシャンブルーをウェットインウェットで混色したのですが、鮮やかな紫が美しいです。紫作りにはクリムソンレーキは良いですね😊

ただ、赤( ^ω^)・・・

  レビュー

もし、12色セットを購入するのであれば、赤色(またはピンク)とレモン色を単品で揃えれば制作が少しラクになるのではないかと感じました。

↓おすすめ色

●ローズマダー

スタンダードな赤色としておすすめ。

●オペラ

鮮やかなピンク色で、人気色です。

耐光性が無いため、作品制作や描いた作品を飾りたい場合は避けたほうが良いです。

●キナクリドンレッド

私が愛用している鮮やかなピンク色です。

●パーマネントイエローレモン

安価でスタンダードなレモン色です。

 

クリムソンレーキ( ^ω^)・・・あれば便利な色でですが、おそらくこちらの色が原因で、セットの難易度を上げているのではないでしょうか😓

色づくりの点で難易度が高めのセットなので、思うように色が作れない=自分には透明水彩は向いていない と落ち込まなくても大丈夫です。

 

12色セットはあくまでそのメーカーの絵具の品質や自分との相性を確かめるための最低限の色が揃っているものなので、後から単品で好きな色を足していく場合が殆んど。

そんなに気にしなくても良いのかなとは思います。

 

セット自体は混色を学ぶことが出来、技術力の向上にも繋がる内容なので透明水彩を勉強したい方には良いセットだと思います。

 

 

久し振りに悩みながら色づくりしました😓色縛りもゲーム感覚で意外と面白いものですね。

 

今回の記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

それでは今回もご覧下さりありがとうございましたm(__)m