風姿花伝プロデュース、上村聡史演出
そりゃ行っちゃうよね。
キャパ100ほどの小劇場でこんな芝居が見られるなんて贅沢。
3時間、誰かが叫び罵ってる、とっても濃密な時間でした。
役者の表現力が素晴らしく、帰り道で
「アル中ってほんと怖いなと思ったよね」と話している人もいました。
最初は憎たらしくダメダメだなこいつ、と思っていた父親の人格を損なう契機は、戦争の経験だったわかると、哀れに見えてきます。
そして、そのせいで、家族全員が壊れていく。
誰にも救いのない生活は見ていて息が詰まりました。
ところで、駅から徒歩18分の劇場に向かう途中、
お腹に何か入れとこうと入った蕎麦屋。
まるで時代劇に入り込んだようです。
「鍋焼きうどんと日本酒で」と注文すると
「熱燗ね?」と。
さぶかったからねー、もちのろんです。
熱々の燗酒と真っ黒おつゆの鍋焼きうどん。
いい感じでした。