今年の負け酒 | モデラー推理・SF作家米田淳一の公式サイト・なければ作ればいいじゃん

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(都合により再掲します)


 サイバラ先生「毎週かあさん」にならって。


 いや、いろいろ今年は計画しました。

 ぶっちゃけ、ほんとネガティブ方向では「毎週かあさん」とおなじく、「裏目の王道」という感じもありました。

(ちなみに「毎かあさん」ではなく「毎かあさん」。しかもこれ、書誌情報がアメブロからは出せない。ひそかに必読なのに)



 ポニョに釈然としないものを感じたり、

 某飛行機アニメには見る前からいやーな感じを受けて忌避していたけれど、

 まー、要するにプロではあるもののそれはネガティブ方向であって、

 ポジティブ方向ではお金にならない仕事ばっかりだったし(勤めがあったおかげで助かりました)、

 全体的にがんばっても三等賞な感じもありました。



 もう一度やり直そうにも、ちょっと顔を出したら脅迫を受けたこともあったし(マジで)、

 やり直そうにもやりたいことは「プリンセス・プラスティック」の世界の表現であって、

 別に文筆で食って行こうなんてのはもうビジネス的に成り立たないのはわかっていたし、

 しまいにゃ口に出せないような文章仕事まで「食うためにはやらざるを得ないだろ」と足元見られて来て、

 これだったらみんなでえろすを楽しめるえろす小説描いた方がまだいいと思ったし、

 結局私自身、プライドなんてのはないけど、でも自分が書く意味のあるもの以外は遠慮してきたわけで、

 まあ一度泥がついて汚れてしまえば人生それでまったくおしまいの時代なのはよくわかったし、

 プリンセス・プラスティックも終わるので、まあここはひとつポンと先輩たちの御許へ行ってしまおうかな、

 なんて思う日々すらあったけど、

 ユキさんとの日々はずいぶん私を救ってくれたし、

 猫の珠子と千秋も支えなくちゃいけないし、

 ほかにも勤めの仲間にも果たさないといけない責任もあるし、

 結局右へ行っても左に行っても間違いであることは同じで、

 じゃあしょうがないからとりあえず前向きになれないけど勉強だけはしようと思って、

 そんな年末に突入し、

 12月は「一瞬で終わるぜ」みたいな感じになりました。



 それはそれで、一生懸命やれることも見つかったし、

 いろいろな人のお手伝いをすることも嫌いじゃないというか、むしろそっちのほうが好きだし、

 それのおかげでお礼を言われてよかったこともありました。

 そのなかで、世の中で言われているエンジニアリングと、

 本当に必要とされている技術の間に差があることはよくわかったし、

 今年の某パーティーではものの見事に本当に椅子取りゲームに負けて(自虐)

 それはそれで別に補助椅子を出したりできたので(ほんとに出てきた)、

 それでいいのかなと。


 だいたいにおいて、文章の世界がどういうものかと考えれば考えるほど恐縮してしまうし、

 それだったら町の便利屋さんでいいかなと。


 顔の見えるなかで、町の便利屋さんのほうが、もっと喜ばれるなと。


 見知らぬ「一読者」なんて名乗る匿名の人々に脅迫を受け続けるのにはもうすっかり参ってしまったし、

 一生懸命支えてくれる読者様には申し訳ないけれど、

 私は私の表現としてプリンセスプラスティックしか描けないし、

 その点で文壇なんてものには未練はないです。


 ただ、読んでもらえる喜びというのは本当にあるし、

 そのためにDLsiteとダイナミックアークはやっていこうと思っています。

 推理作家協会にも残ります。

 まだ見ぬ誰かを支えるためにまだ残っている必要があると思うので。


 来年を迎えるにあたって、

 こんなことを考えました。


 こう考えても、なかなか頭の中は変わっても、心の中は穏やかでなくて、

 ものすごく消耗してしまって、

 でもユキさんはその消耗に追いつくように、いろいろ食べさせてくれて、

 それでストレスはなんとか収まりました。

 
 ユキさんに、また救われました。


 夫婦の仲とか、そういうものは貸し借りの関係でないにせよ、

 一緒にいられる今を、

 力強く肯定しようと思います。


 そして来年も。




 懐疑することは知性には必要であっても、

 本当に生きるためには、その懐疑は手段であって、

 生きるためには肯定が必要なんです。



 私にとって、作品を書くことは、生きることそのもので、

 そのなかで生きること、死ぬことを書くことは、

 まさに私そのものをその危機にさらすことでした。

 その結果、ここまで苦しみました。



 でも、ようやくここまで回復しました。

 私は、今年の私を肯定しようと思います。

 そして、来年に向けて、責任を持って自分を運転して行こうと思います。


 大げさなことはいわなくてもいいのです。

 2009年は、まず、健康で、みんなが笑顔であってほしい。

 それが一番大事なんだと思います。


 年が暮れていきます。


 新マシン レンダリングで 精一杯   准尉