氷・2 | モデラー推理・SF作家米田淳一の公式サイト・なければ作ればいいじゃん

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流浪のプログレSF小説家・米田淳一の公式ブログ

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『DSCN0054』

 私が推理作家協会所属というのも、別に誇るつもりはなんもない。
 本当に会員だし、推薦してくれた鈴木輝一郎さんはご活躍のようだし、推薦理事の今野敏さんは、年末年始にがつんと出版なさって、よかったとおもっています。ともに尊敬しているし、感謝の気持ちで一杯です。

 でも、協会員という事を使わなくちゃいけないことがある。

 取材をするとき、露骨に取材先の対応が違うのです。
 でも、私はその取材のことを、取材先が困らないことであれば、全て公開したい。
 それが商売につながるかどうかなんてのもどうでもいい。

 私は、世の中には楽しいものが、面白いものがいっぱいあると思っている。
 でも、それがさわれたり、見られたりする人が、限られている。
 それを全ての人々の代わりに、見聞きして、伝えたい。

 伝える手段や腕がないのが辛いけど、でも、推協会員であることを言うのは、ただそれだけの理由で、名誉や評判なんかどうだっていい。

 ※と呼ばれたって、べつにどうでもいい。
 呼びたければ好きなように呼べばいい。

 でも、世の中は、絶対に楽しい。
 それを、すこしでも伝えたい。
 ぐだぐだ言うよりも、見に行ったほうが楽しい。
 見に行って、遊んだほうがずっと楽しい。
 そして、見に行って、観察すれば、面白い構造や、すばらしい風景がいっぱいある。
 見に行けないところは私が言って、必死に見てくる。
 その気持ちだけ。
 
 お金も、そりゃほしくないと言えば嘘になるけど、でも、生活できている分以上はどうでもいい。
 本とか、面白いものを伝えるのに必要なものが買えれば、それでいい。

 たまたま不幸なことがあった。
 今でも、それは私の中に、抜けないとげとして、残っている。
 苦しい。いっそ抜いてしまいたいと思う。
 でも、このとげを抜いたら、後にあるのは権利と権利で縛りあい、誰もなにも作れなくなる世界だ。
 個人的に迷惑をかけたことは謝りたいし、謝るメールを送った。

 でも、とげを抜くことは、私には出来ない。
 私は一生、とげが刺さったまま、死のうと思っている。
 
 でも、私は必死に表現する。
 世の中は面白い。
 どんな苦しい世の中でも、面白いことはある。
 面白いことがあるからと世の中を肯定はしない。
 やっぱりおかしい世の中はおかしいと思う。
 でも、それを表現したい。
 
 表現よりも、表現したいものがあまりにも大きすぎる。
 それはわかっている。
 でも、私は商売とか、そういうのはどうでもいい。
 表現したい。
 
 それがもう生きることの全てなのです。
 だから、それを私から取ったら、後には何も残らないでしょう。
 
 もう、これは本能なんです。
 
 切実なんです。
 
 だから、協力してくれる人が、すこしでもほしい。
 
 そう思っています。
 
 レースクイーンが好きとか、淫らしいとか、そういうのも、美しいし、楽しいから。
 自分がまず楽しい。
 たぶん、同じように楽しい人は、ゼロではないと思う。
 だから、みんなおいでよと思う。
 
 そこらへんで、鉄子の旅の横見さんを尊敬するし、先輩だと思うし、あこがれるのです。
 
 今、私の聖書は『鉄子の旅』です。

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