このところ、もっぱら洋楽R&Bで新規開拓するも、なかなか好みのアルバムがみつからない。気になる若手はいるけど、みなネット配信のみでCDだしてない(涙)。そろそろ、本格的にネット環境に移行しないと駄目かも。部屋のオーティオから、車、Walkmanとすべてのデバイスを統合するのは金も手間もかかりそう。

 

さて、今、このアルトヴォイスにはまっている。そのアーティストがiri(イリ)、Toni Braxton以来の驚きの声。まずは、3rdアルバム「Shade」を聴き込んでいる。これがすこぶる良い。作り出すメロディと詩のグルーヴ感も頭ひとつ飛び抜けている。

特に次の5曲、何れもシンプルながら、極上のR&Bに仕上がっている。

「Common」:日常をさりげなく歌うのだが、そのグルーヴ感は半端ない。STUTSのトラック、オープンハイハットの入れ方が凄まじく良い。

「CAKE」: シンプルなビートトラック(Grooveman Spot)が、iriのアルトヴォイス、特徴的な言葉回しと合わさり、ドライブ感最高。

「Sway」:車をぶっ飛ばす詩の内容と同様、ドライブしまくり。Shingo.Sの生音っぽいトラックもドンピシャマッチ。

「Peak」:少し落ち着き目のトラックの軽快なラブソング。途中のギターのリフ(たぶん本物)がCool。

「mirror」:これはモノホンのバンドサウンド、安定のグルーヴ。たぶんiriの原点を見るようで興味深い。

 

また、すでにメジャーになっていることもあり、「Only One」や「Wonderland(トラックESME MORI)」など、セールスを意識した音作りもあれば、アルバムタイトル曲にして実験的な「Shade」など、やりたい放題(笑)な内容になっている。これもiriの傑出したパフォーマンスに、多くのトラックメーカーが共感し賞賛している証のアルバムである。