今年も、自粛のゴールデンウィーク、もっぱら楽しみは家飲み。1年ほど野菜室で寝かせたヴィンテージを抜栓、YAMAZAKI WINERYのSAUVIGNON BLANC 2019。いつもの北海道空知特有の強い酸味、ちょっと早かったか。でも、少し空気にふれると、ソーヴィニヨンならではの芳醇な香り、澄んだ黄金色、かすかに発泡を感じる。至福のひとときです!もちろん2020年物も仕込んでローテーションしました。来年の連休も楽しみ。

さて、3月にAmazon.JP経由UKでオーダーしたアルバム、ようやく連休明けに届きました。一旦納期遅延でキャンセルし、Dodaxで再発注、待ちに待った逸品、Toni Braxtonの「Spell My Name」。今までまったく興味がなかったのですが、別件レビュー済みのKEMとのデュエット曲「Live Out Your Love」で目覚めてしまいました。

Toniの魅力はなんといても、そのハスキーなアルトボイス。いままでは、やたらお色気強調で、おどろおどろしい感じでしたが、本作は、一転、シンプルで、比較すればアッサリ目。何より、多様なアーティストが参加するバラエティにとんだ楽曲構成が素晴らしい。

 

まず1曲目の「Dance」、この懐かしいディスコビートに乗って軽くグルーヴするToniの声がいいですね。次の2曲目「Do It」がすごい。Babyface作でMissy Elliottプロデュース、Missyのラップというか、猿の遠吠えのようなかけ声がCool。Babyface作といえば、10曲目「Nothin'」。このクラシカルで軽めに歌い上げるブルースが心地良い。かと思えば、アルバムタイトル曲「Spell My Name」では、アヴンギャルドな新鋭Johnny Yukonをフューチャー。日本でいえば、tofubeats風でしょうか。

 

ソウルフリークな方々が絶賛しているとおり、アダルト・コンテホラリー・R&Bの傑作です。