今年も早いもので、第二の故郷、札幌の後輩から恒例の忘年会のお誘い。Go to使いホテルも予約済みで準備万端だったけれど、コロナ第3派で残念ながら泣く泣くキャンセル。札幌から戻り、かれこれ10年経つも毎年欠かさず訪れていた街、ついに今年途切れてしまう。地元の皆さんのプログを拝見していると、ひと気のない、すすきのは本当に心配。なんとか耐えしのいでほしいと切に願っております。

 

そんな冬仕度の季節になると、無性に聴きたくなる、Keith Jarrettのアルバム、The Melody at Night with you。Keithは、スタンダーズ・トリオがいいなとは思うけれど、小生、あの唸り声がまったくダメなんです。ところが、このアルバム、Keithにしてはめずらしいスタジオ録音、しかもピアノソロで、唸り一切なし。やさしく、かみしめるように、ゆっくりと刻まれる鍵盤の音。休日の静かな朝にピッタリくる空間の世界、やはり、Keithは天才だと思う。

 

傑作アルバムのセオリーどおり、1曲目、I Loves You Porgyから引き込まれます。Keithを知らなくともどこかで聞き覚えのある曲、Someone To Watch Over meや、Be My Loveなど、Keithが描くスタンダードが本当に心地よい。また、カントリーソングのShenandoahなど、郷愁というか、なんだか懐しく心に響きます。

 

雪景色の札幌の街にも似合う音、朝だけでなく夜も。たとえば、お気に入りのBarねもと、あたりで一人静かに聴きたいですね。