音楽ファンにとってライブは究極のイベント、特にテレビに滅多にでないアーティストのライブ映像は貴重です。ましてオンラインで見れるなんて思わなかったのが山下達郎、今年夏のSUPER STREAMINGはすごかった。

前半は京都のライブハウス、拾得(じっとく)のアコースティックライブ。ベース伊藤広規、キーボード難波弘之とのトリオ、出だしのターナーの汽罐車が渋くて臨場感半端ない。ライブハウスの小箱からして、申し込みしてもかすりもしなかったアコースティックライブ、映像見るだけでも感動物ですが音質も非常に良い。

後半の氣志團万博も貴重なライブなんだけど、選曲がアイドル向けのセルフカバーに偏っていて自分的には今ひとつ。ハイティーンブギとか硝子の少年は、せっかくのライブで聞くのはしのびない。ここ数年連続して大宮ソニックシティのライブには参加するも、この手の曲が始まると、もっと初期の名曲を聞きたいと思わずぼやく。それでも竹内まりやのバックコーラス参加映像は超貴重。

そして最後、'86年聖地中野サンプラでのライブ、プラスティック・ラブでボルテージ最高潮。まりやの曲のカバーですが、達郎バンドの渾身のアレンジがいいですね。この曲、アルバムJOYでも聞けること思い出し、あらためて聞き込んでます。

このアルバム、80年代の油の乗り切ったメンバーのライブで、特にリズムセクション、ドラム青山純とベース伊藤広規のグルーヴ感が凄まじい。

特筆すべきは、`81年六本木ピットインでの2曲、まずはDANCER、はっきり言ってこれはジャズ、フュージョンです。アンダーグランドな雰囲気の中、青山純と伊藤広規の演奏が素晴らしい。そして、吉田美奈子との黄金コンビ初期の名曲、LOVE SPACE。なんと観客が一緒に歌う声が入っています。その時代にその場所で一緒に歌いたかったと、切に思わせるライブバージョンの名盤です。