防犯標語応募御礼 | 警視庁鑑識課広報ブログ「鑑識官のオシゴト」powered by Ameba

防犯標語応募御礼

米沢守です。


おもしろ防犯標語募集に多数のご応募、
ありがとうございました。

ベスト3は後ほど発表させていただくとしまして、
皆さまの考えてくださった標語に一言コメントで

御礼と代えさせていただきたく存じます。
 
HNが判らない方もいらっしゃいましたので、
作品だけの紹介ですが、ご容赦ください。
 
まずは、多かった作品。
 
「論より物証(ブツ)」
 
「論」も大切なものでありますが、
「物証」こそが、我々鑑識課に求められるものです。
これは、心の標語として、私の胸に刻んでおきます。
 
さて、次に多かったのが……
 
「○○も歩けばヤマに当たる」
 
YONEだの、亀だの、右京さんだの、
イヌだの、警察だの、とにかく多かったです。
誰かが歩くたびに事件が起こるような世の中では
困ります!
 

そのほか、捜査に関する標語も色々ありました。
 
「犯罪へ 走る心に 平手打ち!」
 
犯罪に走っても、良いことなどひとつもありませんぞ。
 
「後悔は 犯した罪の 重さです」
 
後悔する前に思いとどまってください!
 
「盗まれて良いのは私のハートだけ」
 
その通りです。
ハートならいくらでも盗んでください!
 
振り込め詐欺関連の標語もありました。
 
「オレオレで金を釣る」
「電話一瞬詐欺注意」
「電話来て、『おれおれ。母さん…』要注意」
「ATM 操作して?は 詐欺ですよ!」
「訪ねられても確かめよう 役人も 警察官も」
「詐欺だとか 窃盗だとかに ご用心」
「携帯を 生かすも殺すも あなたしだい
 正しく使って 楽しい生活」

 
給付金に関する詐欺も増えています。
怪しい電話、怪しい儲け話には乗らないよう、
どうかご注意ください。
 
ちなみに、私ならば……
「〝オレオレ〟という名の家族は居りません」
……いかがでしょう?
 

まだまだ続きます。
 
募集させていただいたのは「防犯標語」だったのですが、
「物騒」なものが多かったのが非常に興味深く感じました。
 
「ひょうたんからヤマ」
 
そんなひょうたんは捨ててください。
 
「目の上のヤマ」
 
事件はすべて、腹立たしいものです。
 
「3度の飯よりホシが好き」
 
ホシは好きではありませんよ。
事件がないのが理想なのですから。
 
「空の下 事件(ヤマ)の数だけ 犯人(ホシ)がいる」
 

確かにその通りですが、なんだか不安でたまらなくなりますな。
 
「二度あるヤマは三度ある」
 

ヤマは、一度だってあってはいけないものです!
 
「一ヤマ去ってまた一ヤマ」
 
どんな物騒な世の中なんですか!
 
「苦あればヤマあり!」
 

或る意味、〝苦〟しかないですな。
 
「同じ穴のガイシャ」
 
ええっ、大量殺人事件ですか!?
 
「ヤクに面倒見てもらうほど、
 俺は落ちぶれちゃいねぇんだよ」

 
良くわかりませんが、麻薬はいけません!
 
「あとは野となれヤマとなれ」
 
犯罪に走らせるような標語を考えたのは誰ですか!
 
「雨降ってゲソコン流れる」
 
笑えません……よくあるのですよ……
 
「飛んで火にいる夏のホシ」
 

警察の捜査網を甘く見てはいけません!
 
「ホシは豹変す」
 
します!
 
「ホシに願いを!」
 
どんな願いをかけるというのですか!
 
「ガサから出たまこと」
 

犯罪捜査の真理を表していますね。
私なら……「ヤサから出た物証(マコト)」
……こんな感じにひねってみたいところですな。
 
「凡人と犯人は表裏一体」

 
凡人のままでいてください!
 
「絵に書いたホシ(絵に書いた餅)」
 
これは『似顔絵』のことですな。
あるいは「口先だけで論じられた犯人像など、
絵に描いた餅と同じで食えない」という揶揄でしょうか。
そうならないために、鑑識官は物証を調べ続けているのです。
 
「手をかけて防犯標語を守りましょう」
 
手をかける? 防犯標語を守るのではなく、
治安を守らなくてはいけません(笑)。
 
「減らすのは、失業率と、犯罪率」
 
その通りですなぁ。
 
「捜査はラムネ」
ラ…run(走れ/足を使え)
ム…無茶するな
ネ…(事件の)根っこを探せ

 
言いえて妙ではありますが……なぜラムネなのでしょう?
 
「三人寄れば刑事(デカ)の閃き」
 
某捜査一課の刑事三人組には、
ひらめいていただきたいものですな。
 
「現場百回、焦る犯人をビビらす」
「現場百回、忘るべからず」
 

犯人は現場に戻るといわれております。
捜査する警官の姿を見れば、犯人もビビるでしょうなぁ。
 
「情けは犯人(ホシ)の為ならず」
 
まさに、その通りですな。
 
「隣のヤマ見て、我が家も見直せ」
 

事件はいつあなたの身に降りかかるかわかりません。
日ごろからの心がけは大切です。
 
「戸締りと 社会の窓も 要チェック!」
 
うかつに社会の窓が開いていると、
セクハラと言われかねません。深いですな。
 
「旅のさいはカギして」
「鍵忘れ 金が無くなり 放心状態」
「チェ~ン! 鍵、バンゼ~ン!!!」
「あ、もうひとつだけ開いてる窓がありませんかね~ 」
「細かいことが気になるの 戸締り用心、火の用心!!」
「猫よりも 番犬よりも セキュリティ」
「貴重品 そんなのないけど 戸締りを」
「外出は隣同士で声かけて」
「開けづらいドアなら泥棒逃げて行く」
 

友人が1週間、窓を開けたまま旅していたそうです。
幸い、泥棒には入られませんでしたが、
皆さんは気をつけてください。
 
「同乗するならシートベルト」
「同乗するならベルトしろ」
 

命を守るためにも、シートベルトは必須ですぞ。
 
「夜道には 背後に気をつけ 歩こうよ」
「防犯は自分の心を映します」

 
その通りです。油断すれば犯罪者につけこまれ、
注意すれば犯罪者は近寄って来ません。
常日ごろの心構えが大切なのです。
 
「隣との声かけ・挨拶、防犯に」
 

そうです。人と人のふれあいのある社会こそが、
犯罪を生まない土壌になるのです。
 
「家守る、私に出来る恩返し」
「『犯罪を作らない家』目指します」

 
すばらしいことです!
日本全国がこのような家になれば最高ですな。
 
「解決は鑑識から始まります」
「現場では 機捜と協力 鑑識課」
「警視庁 初動捜査は 鑑識課」

 
すべてがそうとは限りませんが、
事件捜査の第一歩としての自覚をもって
鑑識活動に臨んでおります。
 
「ヤマ追えばいつか犯人に」
「ヤマ取った! ホシが手をする 悪しからず」
「ヤマはホシを呼ぶ」

 
手をすって擦り寄られても、犯罪者は許しません!
 
「洗う角には福来る」
「鬼の居ぬ間にガサいれ」

どんな証拠も見逃しませんぞ!

 
「寝耳にヤマ」
 
事件はいつも突然起こります。
 
「火中のヤマを拾う」

どんな大変な捜査でも、私たちは犯人逮捕のため、

真実を見つけ出すため、全力で挑むのみです。

 
「銀行に入らば睨まれメットオフ」
 
銀行だけではなく、お店に入る際には
ヘルメットは脱ぎましょう。
防犯のみならずマナーとしても。
 
「ヒーローの志あれど特技なし
 正義と蛮勇とり違えてる?」
「業者探し信じれるのは宣伝より口コミ」
「ラムネ菓子 優しい愛を ひとかじり」
「米沢守と炎の試験管」

 
さすがの私も、コメントに窮しております。
 
「コーヒー泥棒 ダメ絶対!」
 
あの人に、伝えておきましょう。
 
あ…諦めない
い…挑む

ぼ…僕らの

う…右京さん


「一つだけ 気になるあなたは 警部殿」


こちらの2作品も、ご本人に伝えておきます。
 
「このヤマを越えたなら~~~
 幸せ~が~待~って~い~る~」
 

私はそう思って帰宅したところ、
女房に逃げられていた、悲しい記憶があります。
 
「警察に入っては警察に従え(←良いのだろうか?笑)」
 
是非はノーコメントとさせていただきますが、
「警察官としての正義」に従って捜査を行う刑事や警官を

私は何人も知っています。
そして、私もそうありたいと思っています。
 

最後に、私に関する標語をご紹介します。
 
よ…邪まな心
ね…根こそぎ
ざ…ざっくり
わ…わっぱ(手錠)を
ま…回して
も…もうさせない。
る…ルールですから
 
カッコイイですなぁ。
 
「警視庁(私たち) あなたの笑顔を マモルくん」

 
私たちは、皆さんの笑顔を守れているでしょうか?
私の日記にも「治安をマモルくん」という
オリジナルキャラクターが描いてあります。
 
「ヒマ=peace 教えてくれた お巡りさん」
 
警察がヒマな世の中が来ることを願って止みません。
 
「米さんを ヒマ鑑識に してあげて!」
「米沢さん、休ませたいから防犯を」

 
涙がこぼれます……優しい言葉、感謝感激です。
 
そして最後に……
 
「君もゲソコン採ってみないか!」

 
もはや、どこが防犯標語なのかわかりませんが、

正義の心を持つあなたと一緒に働ける日を
私も願っております。
 
では、いよいよ、優秀作品の発表です。

                              (つづく)