『時を巡る肖像 絵画修復士 御倉瞬介の推理

柄刀一

実業之日本社文庫



キャンバス越しに観察眼が見たものは・・・


フィレンツェで絵画修復技術を学び、ミケランジェロの天井画の

修復工事にも参加経験を持つ主人公・御倉瞬介が巻き込まれる、

名画に関わる不可解な事件。

世界の文化遺産ともいうべき名画にまつわる、修復されない傷みに

隠された「生と死」の謎を、キャンバス越しに冴えた観察眼で究明していく。

驚愕の、柄刀美術ミステリーの傑作6編を収録する本格推理連作。

(カバー裏・紹介文より)



柄刀さん・・・本当は苦手なの。

凍るタナトスとか何冊か読んで、もう読まないと決めたの。

なのに、これは買ってしまったひらめき


実業之日本社文庫の創刊第3弾でね。

新しく文庫ができたこと自体がうれしいから、わくわくしちゃうし。


それに。

北森さんの絵画修復士シリーズが大好きで。

だから。

手を出してしまいました。


でも、ほんと。

買って良かったですきゃー

柄刀さん作品の中で、一番好き。


・・・続編、ないのかな?




『秋月記』

葉室麟

角川文庫



筑前の小藩・秋月藩で、

専横を極める家老・宮崎織部への不満が高まっていた。

間小四郎は、志を同じくする仲間の藩士たちとともに

糾弾に立ち上がり、本藩・福岡藩の援助を得てその排除に成功する。

藩政の刷新に情熱を傾けようとする小四郎だったが、

家老失脚の背後には福岡藩の策謀があり、いつしか仲間との絆も

揺らぎ始めて、小四郎はひとり、捨て石となる決意を固めるが――。

絶賛を浴びた時代小説の傑作、待望の文庫化!

(カバー裏・紹介文より)



葉室さん、2冊目ですね本

実朝の首よりはこっちの方が好きかな。


後半、泣いたりもしたのですが

でもやっぱり私は藩政とかよりも庶民の日常の話の方が好みです。


まだ2冊だけど、でも2冊ともに共通して

庶民とか日常とかは出てきてないから、だからもう葉室さんは読まないと思う。





『最強のふたり』

2011年・フランス



水曜日に観に行ってきました。


予告が面白そうだったから気になっていて。

でも、試写会が当たらなかった上に単館系だということを知り

じゃあまぁいっか。と思ってたんだけど。


評判がいいのでねぇ。

やっぱり観たい!ってなっちゃって。

調べたら、日比谷とか渋谷とかで上映してたから

ならいいじゃーんって感じで。


評判いいのわかる~!!

良かったですキラッ

今まで観たフランス映画のなかで一番いいやったねうさたん


正直、フランス映画苦手なのであせあせ


ドリス役の俳優さんが良かったなぁきゃー

アースウィンドアンドファイヤーのところが好き♪


予想通りなのに、ちょっと泣いちゃった。

うん、観て良かった。


隣の席の方は、途中退出しちゃってたけど・・・





『ラブコメ今昔』

有川浩

角川文庫



「自衛隊員の皆さんに恋愛や結婚の経験談を語ってもらいたいんです」。

二等陸佐・今村和久の前に現れたのは、

隊内紙の記者の元気娘・矢部千尋二等陸尉。

訊けば、夫婦の馴れ初めを、コラムに掲載したいというのだが!?

「みっともない」と逃げる今村、ねばる千尋。

一歩もひかない攻防戦の顚末は――!?

様々な思いが交錯する、自衛隊員の結婚を綴った表題作を含む、

十人十色の恋模様6編を収録した、国を守る男女の本気印恋愛百景。

(カバー裏・紹介文より)



有川さんらしすぎて、ビックリした。

ここまでやるか~とか思ってしまった。

他にもあるのかな?

私はまだ数冊しか読めてないので。


まぁ、苦手な方もいるだろうなぁと思いつつ。

私は好きです♪


少女マンガが好きならきっと好きなハズ。

あまあまですハート





『少女』

湊かなえ

双葉文庫



親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、

ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、

人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。

自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、

強い自分になれるのではないかと考える。

ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へ

ボランティアに行く――死の瞬間に立ち合うために。

高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。

(カバー裏・紹介文より)



友達が貸してくれたので読みました。

自分で買った告白はまだ読んでないんですけどねあせあせ


少し前に読んだ、殺人鬼フジコの衝動とちょっと雰囲気が似てる気がします。

趣向を凝らしてる感じが。

構成を工夫しないと売れないのかね、最近の小説は。

作家さんも大変ね~とか変な感想を持ってしまうよ笑


あ、あと。

荻原さんの噂も思い出しました。

女子高生つながり、かな。

残酷な無邪気さ。


私が高校生の時、あんなだったかな?




『娘秘剣』

細谷正充編

徳間文庫



「剣豪小説の主役は、基本的に男性だ。

しかし、ごく少数ではあるが、女性を主役にした剣豪小説もある。

さまざまな事情で女ながらに剣を揮うヒロインを描いた作品を集めた。

この七篇には悲劇もあれば、ハッピー・エンドもある。

だが、ヒロインの誰もが、精一杯に生きているのだ。

凛呼とした、それぞれの娘の軌跡と、

そこから生まれたドラマを堪能していただきたい」(細谷正充)

(カバー裏・紹介文より)



時代もののアンソロジーは、初めて読むかな?


池波正太郎、宇江佐真理、五味康祐、早乙女貢、澤田ふじ子、

柴田錬三郎、宮本昌孝(敬称略)


読んだことあるのは、宮本さんだけ。

気に入ったのは宇江佐さんと宮本さんの。

共感できたから。


他は、ん~~~・・・そういう思考回路になるかな???

と、何度も思いました。

だから、つまらない。というわけでもないのですが。





『インシデント 悪女たちのメス

秦建日子

講談社文庫



女子高生のさやかは、

脳機能iPS細胞再生術を用いた世界初の脳外科手術を受ける。

執刀医は、日本随一のオペ技術を持つ天才女医・桧山冬実。

しかし、誰もが手術の成功を確信する中、悲劇は起きた。

それは医療事故だったのか、それとも罠なのか。

現代医療の矛盾に迫る緊迫の医療ミステリー。

(カバー裏・紹介文より)



秦さんは、アンフェアシリーズが大好ききゃーですが。

わりといろいろなジャンルを書かれる方だなぁと思っていて、

なので興味ないものはスルーしてました。

最近だと、サマーレスキューを読みましたね。

そういえば、あれも医療ものになるのかな?


こちらは、ちょっと思っていたのとは違うけど

なかなかドラマチックな展開でした。


ただ、好きとは言いがたいです・・・汗




『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

麻耶雄嵩

講談社文庫



首なし死体、密室、甦る死者、見立て殺人・・・・・・。

京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城と見紛うばかりの館・蒼鴉城を

「私」が訪れた時、惨劇はすでに始まっていた。

二人の名探偵の火花散る対決の行方は。

そして迎える壮絶な結末。

島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎、三氏の

圧倒的賛辞を受けた著者のデビュー作。

(カバー裏・紹介文より)



友達から「読んで欲しい」と言われたので、読みました。

どんでん返しものが読みたくて探したんだそうです。

彼女が「オススメなわけじゃないけど・・・」と言っていた意味がわかりましたあせあせ


私もちょっと・・・読んでいてツラかったので。

文章が合わないのですよ泣


頭のいい人特有の言い回しが、受け付けなくて↓

一般市民にはなかなか・・・


感想を伝えたら、やっぱり同じ気持ちだったようで

いろいろ盛り上がりました笑


だよね!





『警視庁情報官 トリックスター』

濱嘉之

講談社文庫



汚い詐欺師たちが、裏社会で手を結んでいたとしたら?

警視庁情報室の黒田は、複雑な詐欺の連鎖を一網打尽にしようと、

財閥婦人、新興宗教家、大物代議士らを追及していったが・・・・・・。

社会の実相を見据えた描写と、警察小説史上類を見ないエピローグに

度肝を抜かれる、唯一無二の情報エンターテインメント!

(カバー裏・紹介文より)



ハニートラップの方が好みだけど、こちらもまぁまぁ。

とにかくシークレット・オフィサーの印象がよろしくないもので・・・汗


まだ続くのかなぁ?

ここで終わりというのが、ちょうどいい気がするけど。

黒田さんはもうおなかいっぱいです。


完全黙秘も購入済みなので、そちらもいつか~。

今のところ全く読みたい気分にはなりませんが笑





『ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺』

田中啓文

集英社文庫



上方落語の大看板・笑酔亭梅寿のもとに無理やり弟子入りさせられた、

金髪トサカ頭の不良少年・竜二。

大酒呑みの師匠にどつかれ、けなされて、逃げ出すことばかりを考えていたが、

古典落語の魅力にとりつかれてしまったのが運のツキ。

ひたすらガマンの噺家修業の日々に、なぜか続発する怪事件!

個性豊かな芸人たちの楽屋裏をまじえて描く

笑いと涙の本格落語ミステリ(『笑酔亭梅寿謎解噺』改題)。

(カバー裏・紹介文より)



田中さん初めてだし、初版は2006年だし。

なのに、こちらに加えて続編まで

なんの迷いもなく購入したのは、とにかくどうしても

落語ミステリが読みたかったから。


北森さんが亡くなられて、落語ミステリの構想があったと知った時

ものすごく読みたかった!!と思ったの。

でも、もう読めない・・・泣


平さんのこっちへお入りも読みました。

ミステリではないけれど。


しゃべれどもしゃべれどもも読みました。

読む前に映画も観ました。


落語娘は読んでないけど、映画は観ました。


ちゃんと聞いたことは一度しかないのですが、

落語に興味あります。


そんなわけで、こちらをね。

正直最初はちょっとうーん・・・汗と思った。


連作短編なんだけど、三作目くらいから面白くなってきて。

そこからはもういっきに。

落語以外はどうしようもない師匠なのに、なんかいいんだよね~。


すぐ2も読んでしまいました。

3も読みたいのですが、未だ見つからず・・・。