

何か失敗した時に、ずっとそのことを考えてしまう人がいます。
どうしてあんなことを言ってしまったんだろう。
なんであの時、ああできなかったんだろう。
私がもっとちゃんとしていたら、違ったのかな。
そんなふうに、何度も何度も過去に戻ってしまう。
一方で、同じように過去を見ていても、
「なぜうまくいかなかったんだろう」
「次に同じことをしないためには、何を変えたらいいんだろう」
と、原因を探ろうとする人もいます。
どちらも、見ている方向は過去なんですね。
ただその過去の見方が、
自分を責める方向に行くのか、
次に活かすための材料にするのか、
そこに違いがあるのだと思います。
反対に、あまり過去を振り返らずに、
「まあ、なんとかなる」
「考えすぎても仕方ない」
と進んでいく人もいます。
また、失敗しても、
「じゃあ次はどう動こう」
「何を足せば、もっと良くなるかな」
と、すぐに未来の行動に目が向く人もいます。
これも、その人の中にある自然な思考の流れです。
人には、過去を見やすい人と、未来を見やすい人がいます。
そして私は、これを算命学で見る時に、とても面白いなと思うのです。
算命学では、陰陽五行という考え方があります。
木・火・土・金・水。
この五行の流れの中で、その人の宿命の星がどのように流れているのかを見ていきます。
特に私がよく見ているのは、人体図の表に出ている星ではなく、陰占の方です。
陰占は、その人の奥にあるもの。
気づいたらそう考えてしまうもの。
意識しなくても、心の中で自然に流れてしまうもの。
そういうものが出やすい場所だと私は見ています。
だから、
「私はどうしてこんなに過去ばかり考えてしまうんだろう」とか、
「どうして私は、じっと反省するより、次に何をするかを考えた方が楽なんだろう」
ということも、宿命の流れを見ると、なるほどと思うことがあります。
たとえば、自分の魂の星を中心に見た時に、星の流れが前へ前へ進みやすい人がいます。
そういう人は、過去をずっと掘り返すよりも、
「じゃあ次はどうする?」
「何をすれば良くなる?」
と考えた方が、心が楽になりやすいです。
反対に、過去の方へ星が流れやすい人もいます。
そういう人は、いきなり
「もう気にしなくていいよ」
「前だけ向こう」
と言われても、心がついていかないことがあります。
ちゃんと理由を知りたい。
何が原因だったのか整理したい。
同じことを繰り返さないために、納得したい。
その過程があって、やっと前に進める人もいるんです。
だから私は、過去を見る人が弱いとは思いません。
過去を見る力がある人は、物事を深く受け止める人です。
簡単に流せない。
なかったことにできない。
ちゃんと意味を考えたい。
その分、苦しくなることもあるけれど、それは本来、自分を責めるための力ではないんですね。
同じことを繰り返さないために、
大切なものを守るために、
これからを少しでも良くするために、
過去を見る力を持っているのだと思います。
ただ、その力が自分責めに向かってしまうと、とても苦しくなります。
「私が悪かった」
「私がダメだった」
「やっぱり私はできない」
そうやって、自分の心を何度も傷つけてしまう。
でも本当は、そこまで自分を責めなくてもいいことも多いのです。
ただ、流れが合わなかっただけかもしれない。
時期がまだ整っていなかっただけかもしれない。
相手との関係性や、環境の中で、無理が生まれていただけかもしれない。
算命学で見るとその人だけが悪いというよりも、その時の流れや、関係性や、宿命の動きが重なっていることがよくあります。
だから、過去を見るなら、自分を責めるためではなく、自分を理解するために見てほしいと思うのです。
未来へ向かいやすい人も同じです。
前向きに動けることは、とても大きな力です。
失敗しても、
「次はこうしよう」
「今度はこれを試してみよう」
と考えられる人は、止まりにくいです。
でも、その人にも苦しさがあります。
周りから見ると、
「あまり反省していないように見える」
「軽く考えているように見える」
と言われることもあるかもしれません。
けれど本人の中ではいつまでも立ち止まっているより、次に動いた方が立て直しやすいだけなのです。
過去に長く戻ることが、必ずしも誠実とは限りません。
人によっては、未来の行動に変えることが、いちばん自然な反省になることもあります。
私自身も、どちらかというと、未来へ流した方が楽なタイプです。
もちろん失敗すれば落ち込みます。
悲しくなることもあります。
どうしてあんなことになったんだろうと思うこともあります。
でも、ずっとそこにとどまっていると、余計に苦しくなるんですね。
それよりも、
「じゃあ次はどうする?」
「何を足せばいい?」
「今できることは何?」
と考えた方が、私の中では呼吸がしやすくなります。
昔は、反省しなければいけないと思っていました。
もっと深く考えなければいけない。
もっと自分の悪かったところを探さなければいけない。
そうしないと、ちゃんと反省していないことになるのではないか。
そんなふうに思っていた時もありました。
でも、算命学を学んで、自分の星の流れを見ていくうちに、私は過去を掘り続けるよりも、未来へ向けて動かした方が自然なんだと感じるようになりました。
それが分かると、少し楽になったんです。
自分は冷たいわけでも、反省が足りないわけでもなく、そういう形で立て直していく人なんだと分かったからです。
仕事でも、人間関係でも、同じようなことがあります。
何かうまくいかなかった時に、自分を責め続ける人がいます。
逆に、すぐに次の行動を考える人もいます。
どちらも、その人なりに立て直そうとしているんですね。
大切なのは、自分の思考の流れを知ることです。
過去を見た方が落ち着く人は、無理に「前向きにならなきゃ」と思わなくてもいい。
まずは、何が起きたのかを整理していい。
原因を見つめていい。
ただし、それを自分責めで終わらせないこと。
未来を見た方が楽な人は、無理に長く後悔し続けなくてもいい。
次の行動を考えていい。
動きながら整えていっていい。
ただし、同じ失敗を繰り返さないための小さな振り返りだけは忘れないこと。
人は、自分に合わない考え方をしようとすると、とても苦しくなります。
過去を見たい人に、無理やり未来だけを見せても苦しい。
未来へ進みたい人に、ずっと過去を考えさせても苦しい。
その人には、その人に合った立て直し方があります。
算命学は、そういう自分の流れを知るためにも使えるものです。
性格を当てるだけではなく、
どう考えやすいのか。
どこで苦しくなりやすいのか。
どうすれば、自分らしく立ち直れるのか。
そういうことを知るためのものでもあります。
過去も未来も、あなたの中にある大切な流れです。
その流れを知って自分を責めるためではなく、自分を助けるために使っていけたらいいのだと思います。
仕事で同じ失敗を繰り返してしまう時。
人間関係でいつも同じところで苦しくなる時。
どうして自分はこんなふうに考えてしまうのだろうと思う時。
そこには、あなたの思考の癖だけではなく、宿命の流れが関係していることもあります。
自分を責める前に、まずは自分の流れを知ってみる。
それだけで、少し心が楽になることがあります。
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