中谷 勇  元 山形大学教授

         is-nakatani@nifty.com

 

 平成14年にホームページ(HP)、「夜泣きの原因と対策(対処法)」を公開後、夜泣き相談のメールがくるようになりました。夜泣き相談は、公務と全く関係ないが、全てにお応えしました。

 当時、国立大学は民営化の準備で多忙な時でした。私は学科長の時、朝7時出勤、帰宅は午後11~12時が何日も続きました。帰宅後、夕食を摂ると消化器官に悪いので食べずに就寝。このような時は、昼食を摂る暇も休憩する暇も無く学部内を走り回っていた。歩数計は、連日2万5千歩超を記録した。

 それでも夜泣き相談のメールが来ると仕事の合間に書いて送信しました。時には、「必ず返事は書きますが、多忙で少し遅れます」と返信した事も何度かありました。

 私の夜泣き相談は無料です。相談が始まった初期の頃、インターネットで小児科医のHP、「夜泣き相談、1回5,700円」が目にとまった。子育て世代の人には決して安くないでしょう。

 一般に、無料より有料の方が信頼でき料金が高い程、安心できると考えられやすいでしょう。しかし、よく考えてみてください。

 私も有料であれば、始めは本当の事は書かずに、「・・・を1週間位、試してみてください。それで、うまくゆかなかったら、またメールをください・・」を数回繰り返したくなるでしょう。病院で、夜泣き相談でなくても毎週予約を半ば強引にとられる事を経験した人もいらっしゃるでしょう。

私は、無料であるがゆえに、真剣に考えてメールのやり取りが1、2回で済むよう努めています。メールのやり取りが少なくなる事を期待して本を出版しているのです。

 

 相談者からみれば、私と1:1ですが、私の立場は1:不特定多数です。同じお母さんからメールが10回以上来た事が何例もありました。この場合、アドバイスが不備なのでなく、夜泣きが続いてお母さんが心身とも疲れ果てて対策ができなかったのです。

 相談メールがますます多くなり、私自身ノイロゼーになりそうでした。相談があった時、肝心な事をメモしていました。それを充分整理する事もなく本にしたのが、『赤ちゃん なぜ泣くの?』(明窓出版 絶版)です。この本、Amazonの売り上げランキングは、連日1位でした。期待通り相談メールは、ほとんど来ませんでした。

 この本で出版社から頂く印税は、出版のため支払った金額の2割以下です。8割以上が赤字です。赤字が高額であったので家内と相談し、「夜泣きで困っている人がいるのなら」と出版しました。この本の増改訂版は、『夜泣き --- 原因と対策』(自費出版 絶版)です。この古本が定価の14倍強の価格で販売されていた事がありました。古本は、販売業者がいくら高額で売っても著者には1円も入りません。

 『夜泣き --- 原因と対策』の増改訂版が、電子本の『夜泣きは治せる』です

 

 HPの公開や本の出版前に、 “夜泣き 体内時計”のキーワードで、Yahooで検索したが、1件も検索されませんでした。数冊の育児本、アメリカで発行されている英文の本も読みましたが、私の内容と一部分でも合致するのはありませんでした。他人の著書やウエブの無断引用、知らなかったとはいえ偶然、他人の著書やウエブと一部が酷似していると著作権侵害になります。

 私のHPや本の内容の一部は、またたく間にウエブや本に無断引用され拡散し、現在は膨大な数に達しています。

 著作物から得た知識は、読者の知識とするのはよいが、無断引用でウエブや本に記載するのは著作権侵害です。

 以下の著書に、相談者から寄せられた報告の一部を原文通り載せましたが、相談者の許可を得ています。

 

 無料でも読めます

 Amazonのページ → https://onl.tw/4pRYtch

 

 読者には、夜泣きが治らない場合、無料で何度でもご相談に応じます。ただし、夜泣きが続いて心身が疲れ果てると対策ができなくなります。メールの記載要領は本に記載しています。

 夜泣きは治せます。空腹だけが原因で夜中に1、2時間毎に泣くのは直ぐ治るが、それ以外の原因の夜泣きは、完璧に対策をしても数日~4週間かかります。一般に、病気は薬を服用しても直ぐには治りませんね。