かつて、手遊という落語家さんがいました。

笑福亭手遊。しょうふくてい おもちゃ と読みます。
松葉さん(追贈七代目)の次で、鶴瓶さんの一つ前のお弟子さんでした。
鶴瓶さんが、大学を中退して、六代目に弟子入りしたとき、手遊さんは、まだ小学生。
とはいえ、鶴瓶さんにとっては、兄弟子にあたります。鶴瓶さんは、手遊さんのことを「兄さん」と呼ばなければならなかったのです。

電車の中で、ランドセルを荷物持ちしているモジャモジャ頭の男が、小学生のことを兄さんと呼んでいます。
その「兄さん」は、「おやっさん元気にしとるか?」などと一丁前の口調です。不思議な光景だったでしょうね。

アイドリングメンバーの中で、最も芸歴が長いのは、ご承知のとおり、最年少メンバーでもある長野さんです。
本当なら、冗談やネタではなく、メンバーたちは「せりな姉さん」と呼ぶべきではあります。
まあ、どうみても不自然ではありますけどね。

長野さんは、ぷにぷにに見えて、気を使う人だと思います。もっと奔放であってもいいかな、と思うことも多々あります。

ファン様のネタで、加藤さんをいじってみても、加藤さんに、「ショックだー」と言われてしまうと、すっと引っ込めてしまうのが、長野さんなのです。
ゼップのサードライブでは、くじ引きで選ばれた3人が、即興でトークするコーナーがありましたが、そのコーナーが終わった後、フォーメーションに着こうとするメンバーとぶつかりそうになりながら、3人にタオルを渡そうと、右往左往する長野さんの姿がありました。

せりな姉さんは、そんな健気で気ー遣い屋さんな姉さんです。
米内光政 アイドリング!!!でちょっと瓦斯抜き-Image019.jpg