家を長持ちさせる秘訣は、色々ありますが、重要なのは【通気がいいこと】です。
家には、空気の流れ道があります。その経路を塞ぐように押入れがあったり、部屋が分断されていたら、自然の風は吹き抜けていきません。
こんにちは!古民家専門の建築家 一級建築士の與那原浩です。 はじめての方はプロフィールをご覧下さい。
通気がいい家にする工夫その1:間取りと窓の配置
自然の風が吹き抜けている家は、何とも言えない優しさや心地良さを感じますね。これは、間取りの良さと窓の配置が絶対条件となります。
地域差はありますが、夏に蒸し暑い日本では、南から太平洋高気圧がせまってくるため、南北通風となります。
現代では、夏にエアコンをかける家庭がほとんどですが、南北通風を取り入れるように間取りや窓の配置を工夫すると、南国でもエアコンが要らないほど涼しさを感じるものです。
一方、窓を閉めっぱなしにして、空気がよどんでいたり、部屋の臭いが抜けていかないような家だと、住んでいる人にとっても、体調が優れないなど健康に影響が出る可能性があります。
住む人が心地いいと感じるのと同じように、自然の風が吹き抜けて通気のいい家は、家にとっても長持ちする条件になります。
特に、木造住宅は湿気によって、木材の腐食、カビやシロアリの発生につながります。建物寿命を縮めることにもなり、家屋の損傷・倒壊を招きます。
例えば、家は風通しがよくても、建物のすぐ後ろに山が迫っていて擁壁や斜面があると、風も吹き抜けません。雨の降った後など、何となくジメジメしますよね。
通気がいい家にする工夫その2:家がたっている地形・土地の形状
以前は池や田んぼだったところを開発で盛り土したところも、水の流れに気をつけなければなりません。
家が長持ちするには、様々な条件が必要になるので、家を建てる場合には、土地選びから専門家に相談されることをおすすめします。