糸を拾わないし、プチプチ切れる。針もハマらなくなって締めても落ちるという7800。

 

まず自動糸切も壊れてます・・が、これは直さなくて良いとの事。まあ、クラッチバネ持ってきて無かったんで現地で直せなかったんですけどね。

 

針がハマらないのは、針受けの金具をへしゃげさせてしまってるから、歪み酷くて整形不能だったんで部品交換。

 

針は取り付け可能になりました。で、セットされてた糸を針穴だけ自分で通してタイミングを見ようとしたんですが、自動糸通しが固着して回転しません。邪魔をしてるゴミを除去して556と226で針穴通るようになりました。

 

ちゃんと糸拾うしタイミング狂ってもいません。

 

糸掛け逆手順で外していきます。いきなり面カバーの中ほどで糸が引っ掛かってて外せません。

 

 

糸が内側を通ってます。レアなケースです。メタルの内側に糸を通すのは難しいですから。これも原因でしょうね。

 

あとは問題なく外れたんで、こんどは正しい手順で糸掛けします。生地を挟んで手回しを繰り返すと、上糸が出てきません。確認すると・・

 

 

糸ゴマの刻みに糸が挟まってしまいます、これも原因です。フジックスのシャッペスパンは、こんな刻み入れなくても糸端を止められます。

 

次に下糸をチェックしますが、糸がズルズル出ます。

自動糸調子なので、糸がスーっと抜けたとしても大丈夫なんですが、さすがにボビンケースの板バネテンションゼロでズルズルでは縫えません。ボビンケースのテンションを調整しようと思ったら・・・

 

 

ネジがありません!これではテンションゼロだけでは無くて、板バネが浮いてしまいますし、糸の位置も狂います。

板バネもアウトになってたんで交換です。

 

すべて正常な状態にして試縫いを繰り返しましたが正常に綺麗に縫えます。修理完了です。