全回転足ふみで突然まったく動かなくなった。

 

正直、楽勝と思っちゃったのよね。釜とか・・みたいな。

 

経験則で、楽勝などと不遜な事を考えたとき、ほぼほぼ地獄みてるんですけど(笑)学習せんわねぇ(笑)

 

ビクターやったんやけど、半回転は、かねり直したけど、全回転工業釜あるんの知らんかったわあ。

 

そして案の定・・原因がわからん。ピクリのピも動かない。

何をやっても、226ふりあげても、力任せでもビクともしない。はずみ車空転するから、軸を直接回そうとしてもダメ。

 

それでも、釜は1ミリの間で揺れるようになったが、針軸は完全不動。上軸の問題だね。昔のミシンはボディが一体成型鋳物でバラけんからね。軸抜くいうても60年とか70年しとるもん、相当コンディションが良い場合を除いて金属膨張してて抜けんしね。

 

万策尽きた感あるね。動かんから原因箇所特定できん!

 

お手上げですが、お客さんもお急ぎで使いたい。

 

ミシンに傷をつけることなりますが、はずみ車をハメたとき左位置固定させる受けが上軸にハマってるんだけど、それに刻みをいれてハンマーで叩いて回すという提案をさせていただき了解をいただきました。

 

で、ガンガン、ハンマーで叩くんだけど2ミリぐらいしか回っていかない、2ミリ回っては各部注油。叩いて2ミリ回っては各部注油の繰り返し。1回転させたけど・・回らん。

 

2回転目で5ミリから1センチ回るようになり、3回転目で死ぬほど重たいけど手回しで動いた。

 

動いたんだけど右回転でも左回転でも同じようなところでブレーキかかって2周目に行けない。無理すると完全ロックしてハンマーつかわんと脱出できない。

 

ただ動くから原因は探せるかも?

 

針軸が受けに入ってしばらくしてブレーキが左右回転どちらでもかかる。

 

で受けを抜いた。

 

手回しでブレーキかからず回るようになった。さっきより遥かに軽くなったが、皮ベルトは空転するレベル。

 

針軸が歪んだのが原因かな。ダーナーが弱かったし、調整出来る事知らなかったそうだから、それでかな。

 

生地は前後にしか動いてはいけないんだけど、薄地なら良いけど、中厚以上や段差で、圧が弱いと左右横方向や斜めに生地が不自然にスライドしたりするんでね。それが50年、60年なら軸の歪みもアリかな。

 

針が刺さる時と抜ける時には受けが無いとまずいんで、がブレーキかかる。力が加わる時に受けの中に針軸が収納され、かつ、受けの位置をブレーキがかからない位置まで上げて固定。ブレーキは無くなった。

 

が、まだ重い。天秤に1か所不自然なブレが出てるね。ここがズレてた。ここは回転軸が抜けないように固定されてるだけなんで、位置をいじったら、軽くなった。油まみれ状態だから軽すぎるぐらい。

 

ペダルを踏んで軽く動く。ただ、動くと縫えるは違うからね。糸をセットして、まあ、糸調子器の不具合等もあったけど、それらも直して綺麗に問題なく縫えました。

 

お客さんも、ご自分の手持ちの布を何種類か条件を変えて縫われましたが問題なく軽く綺麗に縫えました。

 

修理完了でーす・・・疲れた・・。