7日に修理に行ったばかりですが、また糸が絡んで縫えない。釜からカチャカチャという音もする。

 

試縫いもしてきちんと縫えること確認してたんですけど。

 

現地で確認。タイミングも合ってるし、送りも大丈夫。糸調子器も正常。釜も問題ない。手回しの段階では音も出てない。

 

異常がないんだけどなぁ。

 

しつこく手回しすると、引っ掛かった。その状態で針板取ると糸が引っ掛かってる。でも引っ掛かる要素が何もない。

 

再度手回し、何回転かに1回ぐらい、ランダムに引っ掛かり出るが糸は抜ける。でも、確かにおかしい。続けて手回ししてると、ピーンと糸張って切れた。

 

釜周辺ではなく、上糸が上の方で切れた。

 

ピンピンが折れてる。ちょうどRの半分ぐらいのトコで折れてるんで、拍子に糸が引っ掛かることがあるようです。

 

バネの交換。バネのリング保持するプラスチックの筒も飛散してるので交換。

 

たまたま時期が一致しちゃったんだろうね。まずプラスチックが経年劣化で砕ける。バネの形状が保持できないプラス、糸案内プレートがピンピンの止めネジ受けを兼ねてるんで、プラ割れで案内も右に寄ってバネを押し出す。

プレートの中にスライド用の穴があり、その中をU字状にピンピンが通ってスライドしてるんで、斜めに押さえつけられて上下を繰り返せば劣化もしてるし、ポキッと折れるよね。

 

交換後、しつこく試縫いを繰り返したが綺麗に問題なく縫える。お客さんにも縫っていただきOKでした。

 

修理の難しいところ、直っても他の箇所が寿命で壊れたり、まあ、使い方で壊れる事多いんだけどね。けど、お客さんからすると直ってない・・みたいな。まっ、ミシンに限らず修理屋の宿命でしょうね。