作業服の直しをされるんですけど、当て布だけなら綺麗に縫えるけど、作業服といっしょに縫おうとすると縫えてない?という症状。

また、下糸がすくえない時がある。

 

ミシンはHZL7600。

 

釜タイミングは正常ですし、針曲がり、糸かけ間違いもなし。

 

 

針抑えホルダーが壊れてるのと、扇風機の風で、糸が暴れて、釜が空振りするのが、糸がすくえない事のある原因です。糸調子が本来の性能担保できないんで、基本部品交換ですが、現状の糸調子で充分、コスト優先との事でしたんで、針抑えホルダーを、わざと変形させ、ボビンケースのバネ圧も調整して、糸はすくえるようにしました。

 

縫えない原因は、ファスナー段差・襟裾段差が、家庭用ミシンの能力を超えているためで、故障ではなく、性能の問題です。

 

そうは言っても、とりあえず作業服仕上げたいとの事で、各段差に合わせた、厚紙作ったり、縫い目を大きくしたり、針落ちタイミングに合わせて、私が生地を人力で引っ張ったりして、完成してもらいました。

 

修理というより、縫いのお手伝いがほとんどの内容でした。