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ある日のこと、小学校3年生のまる子は、いつものように学校の給食の時間を楽しんでいました。今日は特別な日で、デザートに大好きなプリンが出るとあって、まる子は朝から楽しみにしていました。クラスメイトたちもみんなプリンを楽しみにしていて、教室中が少しそわそわしている感じでした。

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給食の時間が始まり、まる子はいつもの席に座って友達とおしゃべりを楽しみながらご飯を食べていました。そして、いよいよデザートの時間。給食当番がプリンを配り始めると、教室中に喜びの声が上がりました。まる子もプリンを受け取り、ニコニコしながらスプーンを手に取りました。

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その時、ふと後ろを見ると、クラスメイトの藤木がまる子のプリンに目をつけているのに気付きました。藤木はちょっと意地悪なところがあって、いつも何かしらのトラブルを起こすことで知られていました。まる子は「やだなあ」と思いながらも、気にせずプリンを食べ始めました。

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しかし、まる子がプリンを半分ほど食べたところで、藤木が近づいてきました。「まる子、そのプリン、ちょっと味見させてよ」と言いながら、無理やりスプーンを差し出してきました。まる子はびっくりして、「えっ、ちょっと待って」と言いましたが、藤木は聞く耳を持たず、そのまままる子のプリンを奪い取ってしまいました。

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まる子はどうすることもできず、ただ見ているしかありませんでした。藤木は「ありがとう」と言いながら、まる子のプリンを全部食べてしまいました。まる子はとても悲しくて悔しくて、涙が出そうになりましたが、なんとか我慢しました。

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その日の放課後、まる子は親友のたまちゃんにこのことを話しました。二人は学校の帰り道を一緒に歩いていましたが、まる子はずっと黙っていました。たまちゃんが「どうしたの、まるちゃん?何かあったの?」と心配そうに尋ねると、まる子はついに涙をこらえきれずに泣き出しました。

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「藤木にね、給食のプリンを取られちゃったの。しかも、無理やりだよ。すごく悔しくて…」と泣きながら話すまる子。たまちゃんはその話を聞いて、とても怒りました。「なんてひどいの!藤木、ほんとに卑怯だね。まるちゃん、そんなことされたら誰だって悲しいよ」と慰めました。

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まる子はたまちゃんの優しい言葉に少し元気を取り戻しました。「ありがとう、たまちゃん。話せて少し楽になったよ」と言いました。たまちゃんは「うん、いつでも話してね。私もまるちゃんの力になりたいから」と笑顔で答えました。

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次の日、まる子とたまちゃんは学校で先生にこのことを話しました。先生はまる子の話を聞いて、すぐに藤木を呼び出しました。藤木は最初はしらを切っていましたが、最終的には先生に叱られて、まる子に謝りました。

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その後、藤木は少しずつ行いを改めるようになり、まる子や他のクラスメイトとも仲良くしようと努力するようになりました。まる子も藤木を許し、次第にクラスの雰囲気も良くなっていきました。

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まる子は今回の出来事を通じて、大切なことを学びました。困ったときには親友に話すことで気持ちが楽になること、そして、勇気を持って問題に立ち向かうことで解決の道が開けること。たまちゃんとの友情もさらに深まり、二人はこれからも一緒にいろいろなことを乗り越えていくことを誓いました。

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これからもまる子は、たくさんの楽しいことや少し困ったことに出会うかもしれませんが、たまちゃんという親友がいることで、きっとどんなことでも乗り越えていけるでしょう。そして、藤木とも本当の友達になれる日が来ることを信じて、まる子は明るい未来を見つめ続けるのでした。