今まで学んだバイタルサインを使って症例の患者さんの病態考えていこうかと思います

 

【症例2】

症例:28歳 男性

既往歴:特になし
現病歴:
尿管結石の診断で疼痛コントロール目的に、本人希望もあって入院。入院中に傷みが強くNSAIDsを頻回に使用していた。

入院3日目に、病棟で急に意識を失って倒れた。すぐに意識は回復したが、立ち上がるとふらふらするという。便失禁しており、その便は黒いタール便であった。


バイタルサイン: BP 124/95 mmHg, HR 95回/分, RR 18回/分, SpO2 99%(room air)

           意識清明,体温 36.5℃(腋窩)

 

身体所見

全身:発汗著名 不安様顔貌

眼瞼結膜:蒼白なし

眼球結膜:黄染なし

胸部:異常所見なし
腹部:明らかな腹痛なし、平坦、軟、腸蠕動音亢進(30秒以内に腸蠕動音を複数回聴取)
四肢:放散痛なし

 

上記の点を踏まえて、以下の点を考えてみて下さい

①問題点を列挙する

②バイタルサインの異常を列挙し、生理学的に解釈する

③臨床推論を展開し、必要な検査を考える