まず最初に、意識障害の評価法を知っておかなければなりません。
JCSでもGCSでも構わないませんが、基本的に両方覚えていた方がいいでしょう。
バイタルサインの生理学的解釈における意識障害の考え方を示します。
ポイント
意識障害は興奮系か朦朧系かを見分ける。
意識障害には、せん妄や興奮、傾眠や朦朧、昏睡などの状態がありますが、大きく 分けると
興奮系か朦朧系、昏睡に分けられます。
興奮系:不穏、せん妄・興奮・見当識障害は基本的にカテコラミンリリースし ている状態で
あり、低酸素血症・循環不全・低血糖などの初期に見られます。
朦朧系:傾眠・朦朧状態は、尿毒症・高アンモニア血症・高二酸化炭素血症など代謝産物が蓄積した状態で見られます。
昏睡:意識障害は遷延すると、昏睡となります。特にPaO2<20Torr の急性低酸素血症、 PaCO2>65Torr の急性高二酸化炭素血症などです。
低酸素によるⅠ型呼吸不全で不穏であった患者がおとなしくなった場合、二酸化炭素蓄積によりⅡ型呼吸不全に移行するなど、状態が悪化していることに注意が必要です。
脳血管障害・薬物中毒・脳虚血も昏睡となります。
(参考文献)
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