これまでのBC滞在記録①~④では散々に書いた安宿ですが、子連れの旅行ということもあって治安や立地にはとても気をつけました。

 

目の前に小学校があり、同じエリアには図書スペースや公園、保育園、教会などが密集している住宅街で、美しい外観の家が立ち並んでいます。

 

スーパーも徒歩12分ほどでお散歩がてら行ける距離にあり、小学校の校庭をつっきって近道して行けるようになっているので、買い物帰りによく遊具で遊ばせてもらいました。イギリスに住んでいる時も思っていましたが、街並みが美しいと歩くことが苦になりません。

 

最初の1週間はとにかく無理せず時差ぼけ解消に費やす予定でしたが、食材を買い出しに行ったり、料理したり、後片付けしたり、洗濯したり、ストレス発散に外遊びさせたりというママ業は常に必要になってきます。

 

 「可愛い子には旅をさせよ」と言いますが、この安宿にいる間、予期しないエラーが多々ありその修正のために子供たちもたくさん知恵を絞りました。

 

たとえば、正面玄関の電子錠のナンバーボタンの作りが非常にわかりにくく、小雨のなか家族みんなで試行錯誤したのですが、その押し方(開錠方法)を一番最初に見つけたのは長男(11歳)です。

 

お部屋に貴重品をぜんぶ置いたまま締め出された時も、窓から入るすべがないか、外に出て調べたり、鍵穴にちょうど良い金属器具がないか探しまわったり、たったひとつの正解があるわけではないところに色んな方法を思いついては動いていました。

 

部屋から閉め出されている間、居間で過ごさざるを得ないので、ほぼ中国語しか話さないララちゃん(推定7歳)とちょっと打ち解けてボードゲームができたことも良かったなぁと思っています。

 

ララちゃんは遊んでいても、時間になると自分でもくもくとバイオリンの練習をはじめる子で、負けず嫌いの次男は大いに刺激されて楽器を引っ張りだして弾いてしました。時差ぼけ中は無理に練習するつもりなかったのだけれど(;^ω^)

 

 1週間ほどですが、他文化圏の他人と一緒に暮らせたことも良い経験になったと思います。

 

お母ちゃんの子供の頃、実家の離れに中国人の若者が間借りして住んでいました。のべ2名ほどでしたが、子供心に「中国の男の人はよく料理するなぁ」と思ったのをよく覚えています。ララちゃんのパパも、ララちゃんにはお弁当をもたせ、朝は温かいお粥、昼も蒸し器をだしてきてと、3食ちゃんと料理していました(キッチンの使い方が清潔とはいいがたかったですが)。

 

 子供たちは、日本の「当たり前」や「常識」が「普通」じゃないことも早々に体験しています。次男は、朝になると目の前の小学校に続々と子供たちが登校してきたのを見て「ゴールデンウィークじゃないの?」といぶかしげ。

 

そう、よく気づいた息子よ。

 

日本の祝日法はカナダでは施行されておりません。日本ではゴールデンウィークでも、カナダでは平日です。

 

 最寄りのスーパーでは、親の買い物中に子供に対して無料の特大クッキーとフルーツ、シールをくれるので、毎日買いものに行きたがりました(笑)

 

シール手帳がいっぱいになったら、おもちゃをプレゼントしてくれるとかで、「カナダのスーパーって子供に親切だね!」と感極まった様子。

 

新しいことを沢山経験し続けているせいか、そんなに衛生的でもない安宿なのに、到着3日目には、

「まだここにきてちょっとしか経っていないのに、帰ってくるとおうちみたいに感じるね~」と長男。

 

新しい興奮とトラブル続きで疲れているのでしょう。時差ぼけが少しずつ直り、夜9時ころにベッドについても

 

・3日目14時間(ランチタイムを回りそうだったので起こす)

 

・4日目12時間(予定があったので起こす)

 

と、子供たちはビックリするくらい長時間寝続けています。普段は9時間睡眠くらいなので、旅の疲れでしょう。

 

色々予想外のトラブルはありますが、とりあえず、元気でいてさえくれれば…

 

と、思っている先に、次男がジップラインというターザンロープのような遊具から転落、支柱に激突。

顔を打ったようで、ほっぺたに見事な青あざができました(涙)

 

縫うような大出血さわぎにならなくて良かったです。

 

やんちゃ盛りの子供たちと旅行しているのだから、ケガのひとつやふたつは覚悟していましたが、他のトラブルや時差ぼけが同時に起こっている時には勘弁してほしい。。

 

自分で腹くくって飛び出してきたものの、ハラハラが収まらないお母ちゃん。

 

海外旅行保険の連絡先一覧表は常に持ち歩いています。