よんどころのない事情があり、カナダにきています。
うっかり(紙ベースの)育児日記を日本に置いてきてしまったので、日記のつもりで出来るだけ頻繁に2024年の大旅行を記録できたらなと思っています。
渡航当日、日本はGWということで混雑を避けるため3時間以上前に空港に着こうとした結果、ちょうど良い時間がなくて、便利な高速バスが使えず電車で向かうことになりました。
さきに大きなスーツケース2つを空港宅急便(利用したのはABCJAL)で送っていたのですが、最後の最後まで色々詰めていたスーツケースがかなり重くなったうえに、車輪の調子が悪く、2回も電車を乗り換えなければいけないのはなかなか大変でした。こんなに車輪の回りが悪いんだったら、ケチらずに新しいスーツケースを買ってもよかったかも。
とはいえ、息子たちが小3と小6になり、ベビーカーを押して、おむつやお世話グッズをもって海外旅行していた時に比べたら、各段に動きやすくなりました。むしろ、協力してくれることが増え、スーツケースを押してくれたり、お母ちゃんを待ってくれたり、お手伝いしてくれる場面も多々。
GW初日の成田空港は混んではいましたが、早めについたおかげでチェックインもスムーズに済み、空港内のお店では並ぶこともなく家族でランチができました。お父ちゃんの「機内で野菜があまり出ないから野菜が食べたい!」という強い強い希望で中華料理になりました。
とんでもない大行列ができていたのは、保安検査が終わって搭乗待ちしている時のセブンイレブン!
50人近い長蛇の列ができていて、「このままだと搭乗時間に間に合わないのでは?」という不安がよぎる進みの遅さです。
今回格安航空zip airを利用し、機内でのお食事は予約していません。母子3人分の夕食と機内での飲み物をぜんぶここで調達する予定だったので、ここで何か買わないことには大変なことに!
子供たちに食べたいものをゆっくり選ばせている暇なんてありません。
そもそも、第一ターミナル北ウィングのセブンイレブンは規模が大変小さく品ぞろえもイマイチ。
息子1人を手荷物番に残し、もう1人を会計待ち行列の順番待ちに並ばせ、突然「オシッコ行きたい~」の場面はあったものの何とか必要な食糧を手に入れました。
コンビニのご飯は、下手な機内食よりずっと美味しいですからね。普段は滅多に食べませんが。
炭酸水やお茶類のペットボトル6本。野菜果物ジュース3パック。サラダ一品。おにぎり3個。サンドイッチ3つを超特急で籠に突っ込み、エコバッグじゃなくてレジ袋に入れてもらいました。(←この時のレジ袋が、安宿に着いたあとあと活躍しました)
飛行機が違うお父ちゃんとはランチ直後に別れましたが、運よく出発ゲートで搭乗直前に再会できたので、改めてお別れ。普段お仕事が忙しくて、父親不在に慣れている小学生2人は何の感慨もなくあっさり「バイバーイ」していました(;^ω^)
よくも悪くもお父ちゃん無しで動くことに慣れきっているので、海外へ出発なんていう大イベントには母子3人のほうが動きがスムーズだったりします。何の解説説明もなしに阿吽の呼吸で動けてしまうので、ある意味ではお父ちゃんがいないほうが楽ちんな場面も・・・。海外旅行に行くのに子守りは自分だけのほうが楽なんて、息子たちが乳幼児期には想像もできませんでした。
あらかじめタブレットに動画をダウンロードし、オーディオブックも買い足し、子供用ヘッドフォンセットをはじめイヤホンも4本持ち込んでいたので、機内では割と快適に過ごせました。何も機内注文はしなかったものの、初々しくてかわいいCAさん達が頻繁にゴミを回収しに来てくれるので、コンビニのゴミも、鼻炎のティッシュゴミもすぐ引き取ってもらって安心。窓側の席をめぐって兄弟でひと悶着はありましたが、母子3人並んで座れるように追加料金なし(12歳以下限定)で座席指定できるので、何とか治まりました。
長男は
「なんだか夢みたい。これから5か月もカナダで暮らすなんて、夢を見ているみたいな感じがする。」
と感想を吐露。
お母ちゃんも、準備から何から全てが日常の沿線上すぎて実感がありません。
満席だったものの子連れの多い便で気兼ねもなく、母子3人とも9時間弱のフライトはほぼ何の問題もなく進んだ・・・かのように見えました。
着陸少し前からお母ちゃんの体調がおかしい・・・なんか頭痛い・・・なんか気持ち悪い・・・なんかジーンズがきつい。眉間、こめかみから目の奥に鋭い痛みが走ります。かなりゆるめだったはずのスニーカーの中で、足がパンパンにむくんでいます。
ああ・・これはまさかの乗り物の酔い。
着陸後の撤収も入国審査も何とかすませましたが、体調はどんどん悪化・・・
成田空港は混んでいたものの、入国審査は全く並ぶことなくスムーズに通れました。昨年トロントに行った際に登録しておいたeTAもしっかり有効。混んでなくて良かった!
イギリスのヒースロー空港では2時間待ちとかざらだったので、とにかくとても早くありがたく感じました。
スーツケース3つを回収して、機内持ち込み手荷物6個と一緒にカートに積み上げたあと、撃沈。
閑散としている荷物受取所のベンチをベッド代わりにしてとにかく横になることに。
昔から乗り物には酔いやすかったのですが、ここにきてまさかの重症。
荷物受取所に、大きくて清潔なお手洗いがあったのがこんなに有難かったことはありません。
3時間ほど寝込んでいる間に、結局10回以上嘔吐するはめになりました。
「乗り物酔いじゃなくてノロ系の胃腸炎だったらどうしよう?」(←イギリスからフィンランドへの移動中に自分史上最悪のノロ経験アリ)
「ストレスによる胃痙攣だったらどうしよう?」(←精神的ストレスによる胃痙攣で緊急入院経験アリ)
色んな不安が頭をよぎりました。
でも、子供たちのことは意外と心配せずにすみました。
海からあがったばかりのマグロのごとくビチビチと動き続け、文字通り片時も静止することなく動き回りつづけていた次男も小3になって、幾分かの理性を獲得した模様。脱走することなく、傍につきそってはコロコロ寝転がったり、荷物の見張りをしたりしてくれました。
ハイハイをし始めたころからずっ~と一緒に付き合うのにとにかく!とにかく!体力が要る次男でしたが、実はかなり空気が読める男子で、しかもお調子者のおふざけ野郎の反面、弱っている人や小さい子供に対してとても優しい子です。
長男は、オーディオブックを聞くのに夢中すぎて、お母ちゃんが体調を崩していることも、吐きに行っていることも、スーツケースを回収したことも、3時間後にお父ちゃんが無事に合流したことも、まったく!気づいていませんでした(;^ω^)
カナダどころかハリポタの世界にトラベルしてしまった彼は、荷物受取所のベンチで時折ゲラゲラ笑いながらそれはそれは楽しそうに過ごしていました。
男の子なんてこんなもん?
長男はこの持ち前のマイペースさと鈍さで、結婚後にお嫁さんがちょっと苦労するかもしれません。(お母ちゃんのせいじゃないもん。彼の個性だもん)
「あれ、Daddyいつ来たの?」「あれスーツケースは?」(←目の前に積まれている)
と呟かれたときには、まあ下手な心配をかけなくて良かったと思いました。
お父ちゃん合流後に到着ロビーにでて、お父ちゃんと息子たちはカフェで軽い朝食代わりにパニーニを食べ、お母ちゃんは何か胃に優しそうなものを求め空港を徘徊。
Purebread の熱い熱いハーブティにありつきました。
https://www.yvr.ca/en/passengers/shop-dine-and-services/531
サイズMもLも同じ値段だということで、大きいほうを注文。4カナダドルちょっとでした。
家族と合流してゆっくりゆっくり飲み終わる頃にはだいぶ動けるようになりました。
きっと一生Purebreadに良い印象しかない予感がします。シンプルなレモングラスと生姜が、もう胃液すら残っていないような胃にしみじみと染みました。
これならば、宿までタクシーに乗れそうです。
息子たちはフライト中ほとんど寝ていないにも関わらずお父ちゃんと楽しくガンダムトーク。旅を満喫しているようで何よりです。
「父親不在でも大丈夫。むしろ気楽♪」なんて思った矢先に、こういう時はやっぱり居てくれると助かる家族。
お父ちゃんごめんなさい。
空港のwifiで宿からのメッセージを確認すると、
「前の宿泊客に1階のトイレが壊されちゃったの。週末で修理ができないの。ごめんね!」
とのこと。
トイレ風呂キッチン共同の安宿で、トイレが1個壊れたと?
つまり2階にあるトイレ1個でしのげと?
お風呂とトイレが同じ場所にある国で?
同時期に滞在する宿泊客ってぜんぶで何人?
こんな感じで第一日目。いつかこのバタバタの記録が良い思い出になるのかな。。