コロナ休校生活も2か月が経ち、自宅でのホームスクーリングにもすっかり慣れてきました。母子ともに、リズムが出来てきたように思います。

 

そんな中、長男の通っているフリースクールが4月の半ば頃からzoomを利用しての学習をスタートしてくれました。行動が早い!拍手~!!オンラインでのフリースクールの介入が良い感じにホームスクーリングに刺激を与えてくれています。

 

まずは月~金までの一日の始まり☆

 

出来るだけ、子供たちが普段の生活を感じられるようにという配慮から、朝の礼拝(朝会、朝の集まり)を動画で配信してくれています。学校があるときと同じように、なるべく朝8:30頃に、youtube上の動画を見ながらいつも歌っている歌を歌い、先生の動きを見ながら普段通りラジオ体操をして一日をはじめます。先生方による妙に美しいバイオリンとピアノの伴奏(;^ω^)

 

そのあと、毎日、校長先生から届く面白いメッセージ動画が親子で観ます。短いながらも、子供が笑い転げるようなエピソードが入っていて、親も思わず口元を緩めて聞いています。長男はお腹をかかえて、床の上で笑い転がりながら、「マジで~!え~~!!」と全身で感情表現しつつ聞いていました。今日は、先生がアメリカで暮らしていた時に「ホッチキス」や「ビタミン」が通じなくて、どうやって相手に伝わるまで粘ったかの下りから、語学学習やら日本の外来語の歴史にまでちょっと触れてくれました。

 

我が子は学校では毎日こんなお話を聞いて、一日を始めていたのだなあと、感慨深いです。

 

そのあと、一日1~2コマほどzoomを利用してクラスを受けます。

 

教科内容は主に「さんすう」と「こくご」です。また「英語」や「音楽」「聖書」の時間が週に1回ほどあります。時間割は、フリースクールのほうが割り振って一覧表にしてくれていますし、毎日「5月14日 10時~2年生国語」のように、クラスごとにURLと共に連絡してきてくれますので、その時間に合わせてzoom参加します。

 

「聖書」の時間があるのは、キリスト教系のフリースクールだからで、一般の方には「道徳」の授業のようなイメージだと思います。

 

この1日1~2コマzoomレッスンが入るのを上手に利用して、合間あいまにお母ちゃんが用意したホームスクーリング用の学びを入れます。もちろん適度に休憩はいれますよ☆

 

お母ちゃんが準備するのは、英語だったら、Brain Questだったり、算数だったら「どんぐり文章問題」だったり、音楽と称して習い事の「ピアノとバイオリンの練習」を組み入れたりもします。

 

各教科の取り組みの様子はまた別の記事で詳しく書いていこうと思っています。

 

 慣れてきたといっても、いつもいつもホームスクーリングが順調に進むわけではありません。親子共に疲れている日もあります。難しい問題につまずいてイライラする時もあります。

 

でも、zoomレッスンが始まって、クラスメートや先生の顔が見えると、やっぱり嬉しそうに授業に取り組みますから、日々単調になりがちなホームスクーリングのカリキュラムにちょうど良い風を入れてくれているのです。親が相手だとどうしても甘えが出たり、不機嫌さをぶつけられたりと色々出てきますが(;^ω^)、第三者が介入して下さることで、随分と中だるみせずに済んでいます。

 

毎日家事や在宅勤務のかたわら、授業参観させてもらっているような気分です。そんな恵まれた環境の中、気づいたこと。

 

 長男が学籍を置いている公立小では、まだまだオンライン実施にはなかなか至らず、限られた電話回線を利用して生徒に連絡を取るのがやっとの様子です。(生徒約800人に対し、電話回線3本)

 

フリースクールと公立小では、組織としての大きさが全然違いますから、仕方がないのかもしれませんが、親としては今回のこのコロナ休校対策、フリースクールで良かったなと感じています。1クラス30人以上いたらzoom授業なんて難しいでしょうし、お母ちゃんも教師の立場だったとしてネット環境のない児童がいたり、文科省の枠からはみ出てはいけなかったりと課題がある中、同じようになかなか迅速な身動きは取れなかったと思います。

 

フリースクールの先生方の、一日も早く生徒たちに安心して学べる環境をという思い、対応の早さにはただただ感謝するばかりですが、そこから一歩踏み込んで、教師が生徒のためにどんどん自由に動ける環境が素晴らしいと思いました。

 

フリースクールですから、元々教育要綱に縛られない長所は色々とあったんです。

 

人数のバランスを見て、1年生と2年生は「音楽」「図工」「生活」の授業を一緒に受けるようにしたり、小1から教科担任制を導入して「書道」や「音楽」にその道の専門家を招いて講師になってもらったり(教員免許の有無にかかわらずその道のプロの方)、カリキュラムを立てるにあたって教員に与えられている自由度の高さが素晴らしいのです。参考書や教科書も自由に選んでいるようです。教員の采配の自由度はフィンランド並みじゃないでしょうか。

 

生徒たち、子供たちのことを一番に考えて、カリキュラムや授業を創っていっていいというのは、教育に携わるものにとって、実は代えがたい喜びなのではないかと思います。お母ちゃんは常々、子供はどうしてこんなにも想像し、創造して産み出すことに喜びを覚え、無尽蔵の集中力と体力を発揮するのか不思議でした。長男のお世話になっているフリースクールには、教員にも創造する喜びがあります。

 

喜びながら働く教員に関わってもらえて感謝ですし、そこに親も関わらせていただくことが出来て有難いなと思っています。