東京に住んでいた際にお世話になっていたバイオリンの先生がこんな言葉を繰り返し仰っていました。

 

「大人は練習するから、弾けるようになります。子供は逆です。弾けるから練習するようになります。

 

まだ自分の子供が楽器を弾くようになっていなかったお母ちゃんには、すごく深みのある匂いはするけれど、何のことやら・・・と全く実感がわかない言葉でした。

 

御年89歳になられる先生は、元々学校の音楽教師として教鞭をとりはじめ、いまだに現役で子供達を教えていますから、昭和、平成、令和と時代は変わっても本質的なものは変わらない「子供」というものとず~っと向き合っておられます。新米現役ママのお母ちゃんと違って、何千人もの子供達の成長を見守ってきましたら、きっと「真実」なんだろうなあと聞いていました。

 

長男(7歳)がピアノを習い始めて半年ほどですが、コロナ休校のおかげもあって自宅で過ごすことが多く、手持ちぶさたで楽器に触る機会が増えて、ちょっとした成長期に入っています。

 

基本的には1日の練習量5分以下(笑)で、取り合えず、毎日ピアノに触ったらOKくらいに見守っていたのですが、「オレ、弾ける。上手いかも。」と感じたとたんに、弾くこと、弾くこと(;^ω^)

 

男の子はとくにおだてに弱く(笑)、調子に乗ると本当に樹に登りかねない単純さがたまりません!

 

何の促しもしていないのに早朝から、ピアノに向かって、お父ちゃんに「うるさい!」と叱られるしまつです。

 

まだまだ、簡単な教本曲を弾いているだけですが、ようやく先生の仰っていたことの意味が見えた気がしました。

 

なるほど、「弾けるから楽しい→楽しいから、何回も弾いてしまう→弾くから、ますます指が滑らかに動くようになって上達する」と、こういう訳だったんですね~。あれ、でも大人は違うのかなあ?

 

 いっちょ前に「気持ちいい~」なんて調子に乗って弾いている姿を見ると、これが曲の難易度が上がっても、小学校高学年になっても続くよう環境づくりをしてあげられたらと思いました。ハードルを上げすぎないよう、音楽を楽しむゆとりがなくなるほど忙しくならないよう、良い畑を準備してあげようと思います。

 

このブログでは英語を主に取り上げていますが、英語(語学)も同じかもしれません。

 

「出来るから、使うようになる」という流れがあります。

 

英語育児は、子供にしてみたら「気づいたら、英語を理解していた」「物心ついたら英語で話していたし、英語で夢を見ていた」という状態にしてあげられるので、機会を与えたやれば勝手に使うようになります。

 

子どもに何か身につけさせたいと思ったら、ある程度できる(話せる、弾ける、打てる、飛べる)状態にしてあげることが、楽しく継続するコツなのかな~と感じるお母ちゃんでした。