第一回目のホームスクーリングのテーマに選んだのは「ムシ」(笑)!

 

「両生類、爬虫類、甲殻類、昆虫、蜘蛛、その他の虫」についてじっくり学ぶことが出来ました(^^

 

最初は内心「うえ~気持ち悪い~見たくない~」の連続でしたが、今まで知らなかった面白い生態を学ぶことが出来て「へ~」の連発でもありました。

 

ワニにはマブタが各眼に3枚ずつあるとか!

 

世界最大のサラマンダーは日本にいて、我が家のソファ(6ft)と同じくらいの長さなんだとか!

 

そもそも、どうして「ムシ」になったかというと、次男が幼稚園から昆虫の絵本を借りてきたんです。親としては「また?」という感じ否めないのですが、次男はこの同じ本を2回も3回も借りてくるんですよね。その本を長男も熱心に読んでいる姿を見てピピンときました。

 

そう、レッジョエミリアの講演を聴きに行った際に繰り返し聞いた「子供が主導で何を学ぶのか決める」っていうのは、こういうことじゃあないかと。

 

ホームスクーリングをするにあたって、お母ちゃんが大事にしたのは以下の3点。

 

①子供自身の興味が向いている分野であること

 

②ひとつのテーマを一気にやる

 

③学びを深める、広げる


この3点をじゃあ、どうやって取り組んだのか、それぞれ詳しく見ていきたいと思います。

 

 

 ①子供自身の興味が向いている分野であること 

 

 当たり前の話ですが、子ども本人の興味、関心が向いている時に一番学びっていうのは深まります。身に付きます!吸収されます!

 

 

我が家にある手持ちの絵本、資料が大活躍しました↑

 

コロナ騒ぎで、ついに図書館まで閉館になってしまった今、集めておいて良かったと思える洋書たち☆手つかずになっていたお蔵入り本たちが大活躍しました。

 

②ひとつのテーマを一気にやる

 

 つまり「これは高学年向けかな~小1のうちの子には難しいかしら~」と躊躇せず、ひとつの分野を一気に学んでしまうことです。

 

さすがに、中学生や高校生向けの教科書を使ったりはしませんが、学年区分はあまり気にしませんでした。そもそも、子供というのは好きなテーマだったら、幼稚園児が中学生顔負けのような知識を持っていたりするものです。

 

今回集めたムシ関係の本は幼稚園児向けの軽い読み物~Grade3や4あたりの教科書的読み物。結構マニアックな図鑑までありましたが、レベルはあまり気にせず、楽しめるかどうかを基準に進めていきました。つまり、手持ちの資料をざっと見て、長男が読めそうだと感じる母の勘をモノ差しにしました。

 

こうやって何かの教科というか、分野をじっくり学んだのは初めてです。「英語力向上」を第一の目的にしたわけではありませんが、こうやって学んでみると、長男もお母ちゃんも普段使わない単語、知らない単語がたくさん出てきます。

 

amphibian 両生類

caecilian イモリ

treacherous 危険な

fend 受け流してかわす

metamorphosis 変態

 

などなど、名詞は勿論のこと、動詞も、形容詞も普段日常会話では使ってない言葉に沢山出会います。

 

以前、読んだ本にこんな記述がありました。この手の「教科書でしか見ない学術用語のような語彙が理解できないと小学校高学年くらいから学校の授業についていけなくなる」という内容です。

 

例えば、普段アメリカに住んでいて現地の学校に行っていて家庭では日本語で話していても、日本語学習のフォローをしていないと夏休み一時帰国時に4,5年生くらいから日本の小学校の授業についていけなくなるわけです。

 

 

③学びを深める、広げる

 

大事なのは楽しみながら見聞を広めること。

 

ですので幼虫が羽化するyoutuebを見たり、爬虫類の生息地を地球儀で探したり、家にあるツールを使って見聞を広めてみました。

 

ここでマダガスカル島がどこか暗記するとこまでは期待しておりません。この時期は、お母ちゃんと一緒に地球儀をなぞって探し当てたワクワク感が大事かなと思っています。

 

こうやって家にある道具を使うことで、「自分で学ぶ方法」を身に着けていきます。

 

これはもう、ホームスクーリングで育った人、わが子に実践した人が皆さん声をそろえておススメする点です。学校が夏休みになっても、学校を卒業しても、生涯自ら学ぶ習慣がついていること。変化の早い時代に欠かせない財産ではないでしょうか。

 

 教科の垣根を超えた学びもホームスクーリングの魅力です。

 

It is thought that insects eat about  5% of all leaves in the world.

 

という記述を読んだ時、長男が5%の意味を理解していなかったので、百玉そろばんの「100個のうち5個」を動かして、とりあえず5%の概念を教えました。

 

"I see. I got it!!" と叫んでいましたから、取り合えず腑に落ちたようです。

 

本人の興味が向いていて、理解できそうだったら、学年の枠にとらわれずどんどん触れさせます。

 

「百分率は小学校5年生の範囲だから、小1の長男には早すぎる」とは考えません。こうやって日常的に触れているから、学校で百分率が出てくるころには定着した理解に繋がります。

 

爬虫類や甲殻類について学ぶつもりが、気づいたら算数になってしまうという面白さ☆

 

まとめ

 

 こんな感じで我が家の第一回ホームスクーリングは一区切りつきました。

 

実はこの「ムシ編」、冬休みに少しずつ手をつけはじめたものの、学校が始まってしまうと家で英語の取り組みをする時間を確保するのが難しく、中途半端に終わっていました。コロナ休校になったおかげで、子供が家で過ごす時間が増え、何とか最後までやり終えることが出来たとも言えます。

 

学校が再開してから、今回のように1テーマごとにじっくり英語で学ぶ時間を確保するのは難しそうです。がっつりホームスクーリングできるのは長期休暇だけなんだな~と実感しております。

 

また、お母ちゃん自身も、初めて「英語で」何かを学ぶ貴重な体験となりました。

 

お母ちゃんの英語育児歴は7年越えしているけれど、今までは日常生活の中で自然と英語に触れることが目的で、「英語で」何かを学ぼう、身に着けようという試みはしてきませんでした。自然科学系の絵本を読むことはあったけれど、あくまでそれは語彙を増やすことが目的だったり、多読の一環だったり。それが、一つのことをしっかり学んでみようと腰を据えてじっくり取り組んだのは今回が初めてで、それはお母ちゃんにとってもとても新鮮な体験でした。

 

そして、今回一番大変だったのは、実は次男の扱いです(;^ω^)

 

3歳4か月の年齢差があり、英語力もかなり違う次男が一緒にいると、なかなか長男のホームスクーリングがはかどりません。次男用の課題を作ってあたえても、「お兄ちゃんと同じことをやりたい!」と主張するし、かといって大人しく参加する訳もなく、お母ちゃんと次男の集中はかなり頻繁に分断されておりました( ;∀;)

 

ヤンチャ盛りの下のお子さんがいる方々、一体どうやって上手く回しているのか。誰か教えてください~!(お母ちゃん心の声)