家庭の事情でカナダまで飛んできてしまったけれど、ビザや予算の都合があって今年は現地校に通うことができませんでした。

 

「外国でのワンオペ子育てにホームスクーリングまで加わったらお母ちゃんのメンタルが持たないのでは…」という危惧と、「ホームスクーリングをやってみたい気持ち」と両方の本音を抱えてスタートした我が家のホームスクーリングの様子を記録しておこうと思います。

 

 まず、手探り状態でざっくり以下のような時間割を作ってみました(元講師なので、カリキュラム作りや教材準備は楽しかったです♪)。

 

【平日の時間割】

 

1時限目・9:00~(45分間)

算数タイム

 

2時限目・10:00~(45分間)

BQ English 

 

3時限目・11:00~(45分間)

 

日本の学校からの宿題(各自)

母一人時間

 

お昼ご飯休憩・12:00~13:00

 

4時限目・ 13:30~(45分間) 

音楽系~バイオリンの練習など

 

5時限目・ 14:30~(45分間)

体育系 外遊び 地元小学校訪問など

 

放課後・16:30~

日本のお父ちゃんとSkype 


 これで上手く回らなかったら適宜修正をすればいいと思って実行してみたのですが、やはり絵に描いた餅(;^ω^)

 

勿論、最初の2~3週間は時差ぼけを解消したり、生活そのものに慣れることに費やすことを優先するつもりでしたが、予想に反して息子達がモリモリと課題をこなすので、(体力や気持ちにゆとりのない母の)丸付けや指導が追いつかず、お母ちゃんのコントロール下で上手にホームスクーリングが回っているような手応えまでにはなかなか至りません。

 

1か月ほど経ったところで、3学年違うこの兄弟に同じ時間に同じ教科をさせて見てあげることは非効率的だと気づきました。

 

ですので、2か月目からは1人に自習させている間に、もう1人は「親の伴走学習」という形に変更してみました。

 

たとえば1時限目に次男の英語学習でBrainQuestを見てあげている時は、長男には日本からの宿題をやってもらいます。2時限目には長男の「中学数学」につきあい、その間、次男には日本の学校の宿題(漢字ドリルや計算ドリルなど)で自分一人でできるものをやってもらいます。

 

この形だと、1人1人にじっくり向き合うことが出来るので、かなりやりやすくなりました。途中で「ね~ママ~わかんな~い!難しい!」という不機嫌な声が邪魔をしなくなったので、1人1人と共に集中して学習を進められます。

 

ところが、新作戦により「上手くいきだしたかなぁ」と思ったところで、お母ちゃんが風邪をひき、また少しホームスクーリングも低調になってしまいました。始まったばかりの外国暮らし+ワンオペに関わる諸々のストレスで無理が続いていたのだと思います。

 

自習を中心にして、3~4日間ほど風邪を治すことを最優先に生活させてもらいました。食事を作ったり、洗濯をしたりは「待ったなし」なのでお勉強で調整をした形になります。

 

 子供たちがずっと家にいることは大変といえば大変ですが、体調が悪いのにお弁当作ったり、学校まで送迎したり、現地校に行っていたらそっちのほうが大変だったかもしれません。特に、今いる地域だと長男(11歳)はMiddle Schoolで、次男(8歳)はElementary schoolとまったく違う校舎になってしまうので。

 

学校の都合に振り回されず、親や本人の体調に合わせて学習内容を調節できるのは、ホームスクーリングの長所です。

 

本人の学習理解度に合わせてサクサクと進められるので、進度も早く、1週間やそこら風邪で失っても、なんてことありません♪

 

この風邪っぴきのあと、更なる工夫の必要性を感じ、日本のフリースクールからの宿題量を子供たちと一緒にしっかりと数えたところ、算数と国語のワーク・ドリルの合計ページ数が

 

長男:248ページ

次男:264ページ

 

ということが判明しました(最初に調べておけって感じもしますが、生活するのに精いっぱいで余裕がなく・・・;^ω^)

 

夏休みに各種サマーキャンプに参加している間はホームスクーリングをお休みすることを考えると、2人とも1日あたり6ページ進めないと帰国してから10月に困ったことになる計算です。数字を見て2人とも「ヤバい!」と悟ったようで、1日6ページ達成を目標に、しっかりと自主学習をしてくれるようになりました。

 

3学年違うのだから、内容も難易度も全然違うのですが、兄弟で競争しながら自主的に進めてくれています。

 

まだまだ試行錯誤ですが、もうすぐ2か月目を目前にして「自発的に自主的に毎日コツコツと学習する習慣」を身に着けている手応えがあります。

 

学習時間ではなく、6ページという学習量で決めているので、1~2時間くらいしっかり集中して取り組んでくれます。

 

お母ちゃんがする声かけは「適度に休憩いれてね~」くらいです。

 

周りに流されず、自分との約束で、自分で決めて、勉強する。一生の財産です。

 

学校や塾という場所を離れても、一生持っていくことが出来ます。地震も津波も山火事も泥棒もその財産を奪うことはできません。

 

言わずもがな、お陰で、お母ちゃんもようやく事務作業したり本を読んだりする時間を毎日とれるようになりました(^▽^)/