[京都 すし岩]


般若心経を愛し、親日家としても知られた

スティーブジョブズ。



日本に来ると必ず訪れた、京都の寿司店。

亡くなる何ヶ月か前にもいらしたとか。

奥さまと娘さんを連れて。



大将曰く、ご家族がコースを頼まれたが、

ご本人は、握りが食べたいとリクエスト。



何がお好みか分からないので、

タイ、ハマチ、イカ、ときて、4かんめに

カマトロをお出ししたところ

いたくお気に召したとか。



「私がストップ!というまで、

カマトロを出し続けてくれ」とのこと。

結局、7かんほども召し上がった。



同じものを出して頂いて食してみた。

なんと、まあ!

口の中から、全身の細胞に広がる脂の濃いこと。



「多分もう来られないので、

自家用ジェットをよこすので出前してください」

満足気にジョークを仰ったという。



あんなにも脂っこい握りを7かんも!

体調もさほど良くはなかったというのに。



さすが、世界を変えた天才だけある。

たまたま、彼の座った席に座った。

おケツを通して、彼の頭の中の世界が

見える気がした。