あたりは すっかり暗くなった


一昨年と同じように 車のライトで 道を照らしてくださっている


感謝 感謝


沿道の方も 暗い中 顔も見えない状態で 応援してくださっている


「遅くまで ありがとうございます」暗闇に 話す


みなさん 「ナイスラン」「おかえり」「まだ 間にあう」

と 拍手と一緒に 声を かけてくださる


暗くて表情もわからない だけど みんな温かい声だった


だんだん歩くほうが多くなる


歩くのも 痛くて痛くて 歩幅がどんどん狭くなる


「がんばれ」 隣から声がする


自転車に乗ったおじさま


「ありがとうございます」


「急ごう急ごう」


はい


いろんなランナーさんに がんばれを 言いながら進んでいる


ランナーさんの足元を 照らすためなのか たまたま移動中なのか

わからなかった


痛くて苦しくて 足が止まりそうになる

屈伸をする


自転車の おじさまが 隣に止まって言った


「走ろう!走ろう!」


思わず 本音が出てしまった


「はい・・なんですが・・もう 足が。。。。。」


すると 自転車のおじさまが 私に言った


「大丈夫よ!!」


心底びっくりした


(へっ???大丈夫って 大丈夫ってぇ???)


そして言われた


「明日 休めば大丈夫 走ろう」


(あっ・・・明日。。。休めば。。。。大丈夫ぅぅぅぅ????)


ヨレヨレすぎて 表情にも態度にも出せなかったけど


心の中は 大爆笑だった!!


まさかこんな状態で。。。23キロから苦しみ続けて 大丈夫とか

走れと 言われる人に会うなんて


でも もしかすると ずっと 95キロからを 後悔して取り戻したいと願っていたから

神様からのメッセージかもしれないと思った


その「大丈夫」の言葉の お陰で結局 最後の坂も 歩きは混ざってしまったけど

走れた!


感謝 感謝 


上りきり 少し下る。。。。もう少し。。。。


と 隣のランナーさんが 転倒


驚いた


「大丈夫ですか?!」と 声をかけると


「大丈夫です もう 足が上がってないんで・・・」

と言われてた


ランナーさんは すぐ起きてゴールに向かって行かれた


みんなみんな苦しみながら ゴールを目指している