息子さん ご家族に会えたことで ずーっと 心の片隅に あった 自分からのリタイアの気持ちは


消えた




足の痛みは ひどくなってきて 1キロ続けて走ることは できなくなっていた


少し歩いて また走るの繰り返し




しばらく行くと 息子さんが 追いついてこられた




ずっと追い抜いたり追い越したりだったこと


お父さんの事などを しばらく併走しながら 話をしてくださった


ウェアには お父さんの 缶バッチ


お父さんと 走ってらっしゃるんだな と 改めて これまでの


真剣な眼差しの 走りがわかるようだった



しばらく一緒に行って私が、遅いので先に行ってもらう

進んで行くと、また ご家族が息子さんの、サポートをしてらした

挨拶をしてしながら、通りすぎようとしたら、息子さんが
「おいで!おいで!」と
手招きを しながら呼んでくださった

行くと
「何を飲む?色々あるよ」
コーラをいただき、エアーサロンパスも 貸してくださった

ご家族の優しさ、ご縁の不思議に、言葉では表せない力をいただいた

これがなかったら、完走できなかったんじゃないかと思う

しばらくして、お礼を言って、進もうとした

「ありがとうございました。お陰様で元気になりました。私、遅いんで先に 行ってますね。また すぐ追い越してください」

すると、息子さんに
「絶対!完走しましょうね!」
と 握手をされた

はい!絶対 完走します

このレースで、初めて完走すると、決心した瞬間だった

握手しながら、この人は
絶対 完走すると思った

この人は、お父さんを連れて必ず、ゴールに行くだろうし、お父さんは 息子さんを ゴールに導くだろうと確信できた

優しいお父さんは、もしかしたら四万十のタイムが同じだった私も、応援してくださったのかな?
と、今も都合よく私は
思っている