ごきげんよう、志帆です。
月夜のインキを使い切ったので、
次のインキは山葡萄。
大好きなんです、山葡萄。
深いワイン色が落ち着きます。
『ハリール・ジブラーンの詩』から
ワインが出てくる詩を書きました。
四年前に買った山葡萄。
秋になると万年筆に入れるインキです。
以前、山葡萄で書いた小説があります。
出版社の新人賞の一次選考を初めて通過した作品で、とても思い出深いです。
ボトルインクって長く使うものですから、
いろんな思い出が宿りますね。
フルボトルならなおさらです。
こういった楽しみは、
万年筆とインクならではだと思います。
一歩ずつ時の中を歩む感覚を
思い出させてくれます。
そうやって過ぎた時間は愛しくて、
かけがえのない記憶になります。
残りわずかな山葡萄。
使い切るのが淋しいほど好きな色です。
秋の空気を楽しみながら、大切に使います。
最後まで読んでくださって感謝します。
あなたの今日が、
幸せな一日でありますように。