Southern All Stars
  "Killer Street"
 (2005)



さてさて
今回のライヴツアーのレポを一刻も早く挙げたい所であるが
まずはアルバムの方から片付けてしまわないと…

ノルマの水かさが増えるばかりじゃい




1-13 キラーストリート


 とにかく「お久しぶり」のインストチューン

 「サザン」としては
 2001年に脱退したギタリストの大森さんが作った
 32枚目のシングル "エロティカ・セブン" のカップリングとして収録されている
 "9月の風" 以来「12年ぶり」


 「サザンのアルバム」で、となると
 1984年発表・7枚目のオリジナルアルバム "人気者で行こう" 収録の
 これまた大森さんクレジットの "なんば君の事務所" 以来の「21年ぶり」

 他に原さん制作の
 17枚目のシングル "ボディ・スペシャルⅡ" のカップリング
 "ボディ・スペシャルⅠ" (どないじゃ!)なんかがありますが
 (ちょろっと歌入ってるけど、基本的にインスト)
 桑田さんのとなると、これが問題


 6枚目のアルバム "綺麗" の5曲目
 "Allstars' Jungo" という曲の「Reprise」として
 インストバージョンが12曲目に収録されてますが
 もち「純粋なインスト作品」とは言い難く

 また『稲村ジェーン』のサントラ盤に
 桑田さん作曲の『美しい砂のテーマ』というインスト曲が収録されてはいますが
 「サザン」としてやっているのは
 11曲中、かの『真夏の果実』を含めた3曲だけで
 この曲を含めた残る8曲は実質「桑田さんのソロ作品」として位置づけられます
 (そのためアルバム記載のクレジットは『Southern All Stars and All Stars』)




 えー…
 いつもの如く長々と話してしまいましたが
 つまりはどーいうことかといいますと

 『サザン史上初の桑田さん作曲によるサザンのインスト』

 …ということでございます!


 イタリア映画の中で流れるような
 寂寥感漂う佇まいの一曲

 「寂しさ」というよりも
 「侘しさ」という言葉の方が似合いますな


 ある種「生涯現役」的な活動形態になってしまったサザン
 しかし、その「生涯」というものにも当然限りはあるわけで

 決して視界に入ること自体未だなくとも
 その「終着駅」の存在というものが
 否応なく脳裏にイメージとして浮き沈みするような昨今の中
 決してその流れに対し悪戯に逆らって泳ぐのではなく
 あえて流され続けながらもファイティングポーズは崩さないかのような


 ふとそんな思いを
 アルバム全体、そしてこの曲を通して
 感じ取ったイメージでございます