②紀元前206後265(両漢時代)


両漢時代には文字を漢文漢字と言い、医学を漢方と言うようになりました。漢方医学は、この時代に入って統一され理論化され、初めて完全な医書としての形態を備えることができたのです。

Q何故、漢方というのか?

古代の中国において、揚子江流域やその南方の地質が豊かでさまざまな植物が茂った所では、植物の根や皮・木・草等を採集して煎じて飲む「薬」としての治療法が発達しました。

一方、黄河流域は土地が痩せて植物の種類も少なく、経験的に鍼灸治療法が発達したと言われています。

この2つの医学は、中国の漢の時代にまとめられたので、今日、漢方医学と呼ばれています。

鍼灸はこのあと飛鳥時代に渡来して以来、明治時代の初期までの長い間、漢方薬と共に医学の主流として広く日本人に活用されてきました。